保健室での出会い【角名倫太郎】

11話 ページ11

震える手
ドキドキとうるさい心臓






でも、前とはまた違う感覚。
息苦しさも、手足のしびれる感覚もない







ゆっくり深呼吸をして、教室の扉を開ける。
もちろん視線は私に集まる







『え、だれ？あの可愛い人』


『もしかして篠崎さん？』


『うそ、めっちゃ可愛いやん』





イメチェンしてよかった……。
自分の席までなんとか行って息を吐く







角名「え、篠崎さん？」



貴方「おはよう。角名くん。」







不思議。
角名くんの姿を見ただけなのに







震えが止まるの。
安心してしまうの





貴方「やっぱ、ちょっと苦しいな」


角名「…無理しないでよ？倒れそうになったら言ってね？」


貴方「ふふ、ありがとう」


「んぁぁぁぁ？！！！」






急なおお声に私の身体がビクッと反応する。
声の主は私の斜め前の席の人。






銀髪の人






誰だろ…？





「え、もしかして俺のこと知らんの？」







貴方「え、…？し、知らない…誰…？」







教室に全然来てないし
クラスの人は角名くんしかしらない








「おれ、宮治！双子でもうひとり宮おるから、治って呼んでな！」



貴方「お、治くん…？」







そういえば嬉しそうな顔をした。
なんか、ワンちゃんみたい





初めての二年生の教室







これをきっかけに毎日これたらいいな

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