無気力な幼馴染みと私の恋物語 1章 (ページ24)

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片想い…24 ページ24

貴方「うわー、なまってる」

クロ「スパイクはすげえな」

久々の感覚

ボールの重み

打ったときの音

すべてが懐かしい

貴方「クロ、上手くなったね。」

クロ「もう、あのころのガキじゃねぇからな」

１つ年上のクロは

私よりも何倍も大人で

少し寂しくなる

貴方「…クロはさ、卒業したらどうするの？」

そう聞けば、ボールは止まり

私たちも止まる

卒業したら、きっと会える時間は減っちゃって

こうしてバレーもできなくなるんだろうな

クロ「…近くの大学に行く。」

貴方「…バレーは？」

クロ「…辞めるよ。もちろんお前らとはする」

辞める

あれだけバレーが大好きなクロが？

クロ「強いとこ行くには県外になる。お前らに会えなくなるだろ？」

貴方「…そっか…」

ちゃんと考えがあって

みんなそれぞれ大人へ進んでいく

その中私はまだトラウマに捕らわれて

一歩も進めないで

クロ「おまえ、何かあったのかよ」

貴方「…研磨に好きって言った」

キョトンとするクロ

貴方「…目はつぶってたけど、多分起きてた。えへへ、怖いな。。降られたら幼馴染みでもなくなっちゃうや」

大人になる階段に追い付けなくなることよりも

幼馴染みとしての関係すら保てなくなるのが

一番辛い