The moon is beautiful…22 ページ22
ピピーー！！と
試合終了の合図がなった
私たちの結果はベスト3
なのに皆悔しそう
さすがにわたしもどうフォローしたら良いのか悩んでしまう
頑張りましたね
何て言うのは
彼らに失礼だ
皆一人一人が自分を攻めている
マネージャーとしてわたしができること
できること…
監督「…お前の言葉で締めろ」
悩んでいる私に監督はそういった
皆で外へ出て輪になる
私と監督以外、誰一人顔をあげない
貴方「…大会前日の私の言葉…覚えていますか」
やっと出た言葉はそれだった
貴方「後悔…してますか？」
みごと目標の3本指にはいった
皆が首を降る
だからわたしは
貴方「それなら、顔を…あげてください…っ」
涙をこらえて
笑顔で話す
貴方「私のなかでは、梟谷が全国ナンバーワンです！」
木葉「…！」
貴方「だから…最後は笑いましょうよ…今ここでもう引退なんですよ。私も赤葦くんも。」
ぼくと「…そうだけど…」
誰よりもバレーを楽しんでいたぼくとさんの涙は誰よりも見ているのが辛かった
だから
わたしは
優しく抱き締めた
小さな私の体じゃ包みきれないけど
貴方「ぼくとさんは、十分頑張ってましたよ！いつも苦手なストレートもかっこよかったです！最後の最後まで諦めない姿も！…だから…そんな顔をしないで下さいよ…！」
マネージャーのわたしができることは
多分こういうことしかない
下手にフォローすれば、かえって傷つける
なら
負けたことにはあえて触れずに
素直に褒めればいい
わたしは
明るい皆が好きなの
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作者名：愛姫
| 作成日時：2020年7月20日 11時
