無気力な貴方が好きです【赤葦京治】

30,好き ページ30

研磨side



驚いた



夜の22時ぐらいに



Aが、家に来ていきなり飛び付いてくるから



何も言わずただただ泣くから何が何だかわからない



研磨「何があったの…そんなふうに泣くのあんまないじゃん」



って言っても首を降って話してくれないから



赤葦にLINEをする



けど何も知らないと言う



そして電話がかかってくる



研磨「家出っぽいんだけど」



赤葦「は？」



電話越しでもわかる



赤葦が何か怒ってるの



研磨「…とりあえず、部屋いこう。こんな時間だし」



泣きじゃくるAの腕を引っ張って俺の部屋へ連れてくる



研磨「…話せる？」



貴方「…すて……られた…」



研磨「…捨てられた？」



貴方「お母さん、再婚するんだって。お腹に赤ちゃんもいてね…もう、…私なんて…要らないんだって…」



ポロポロと涙を流すA



正直こういうときどうしてあげたらいいのかわからない



わからないけど



こうして抱き締めてあげることはできる


俺がよく辛いときにAがしてくれてたように



赤葦「明日、そっちいくよ。今日はおねがい」



と電話が切れる



てか、明日学校だよね



え、休めと？




クロになんて言おう←

31,好き→←29,好き

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す