無気力な貴方が好きです【赤葦京治】 (ページ20)

今日:18 hit、昨日:24 hit、合計:38,533 hit

20,好きページ20

時刻は夕方になり、バーベキューが開始

みんなモクモクと食べてるなか

私は研磨と体育館の階段に腰を下ろす

研磨「…食べないの？」

貴方「うん、お肉そんなに好きじゃないから」

ぼーっと空を眺める

貴方「もう…このメンバーで、こうして集まれることはない」

研磨「？」

半年後には引退がある

貴方「クロもボクトさんとか三年生は引退。全国行けても行けなくても。このメンバーで集まれないのは…ちょっと寂しい」

ちょっと子供っぽく

元気で無邪気な皆

プレイスタイルもそれぞれのこだわりがあって楽しい

研磨「…まぁ…そうだね」

永遠なんて言葉はこの世に存在しない

終わりが絶対にあるから

貴方「…私ね、あの時自分を恨んだ」

研磨「…バレーを嫌いになった日？」

貴方「うん…研磨にもひどく八つ当たりして、自分のマイボールも全部捨てたの。」

泣きながら捨てて

お母さんにも心配された

貴方「でもね、いまこうして皆を見てるとさ…バレーを続けてればよかったって…思うの」

続けていたら

もっと皆と近づけていたかもしれない

研磨「…あの時、俺がもっと早く気づいてればってずっと後悔してる」

まだバレーを好きでいれてたなら

貴方「…黙ってた私が悪いから。研磨は気にしないでよ。ね」

この合宿も部活ももっと楽しめたのかな

研磨「…じゃあ約束して」

もう一度

研磨「次は何かあったらすぐに誰かに相談して一人で泣かないって」

バレーを好きになりたいなんて

貴方「…っ…」

赤葦「え、どうしたの」

研磨「Aのこと、よく見てあげてね。赤葦。意外と泣き虫だから」

我が儘ですか？