2,好き ページ2
貴方「やっば、寝坊した」
朝起きると7時半
いつも起きる時間は5時
やばいやばいやばい
朝練は!?
とりあえず私はジャージに着替えて制服を詰め込んで無我夢中で体育館に走る
貴方「ごめんなさい!!!!!」
勢いよくドアを開けてそう叫ぶ
木葉「お前が遅刻なんて珍しいな。」
ボクト「どっか体調悪いのか?」
貴方「へ…えと…?」
怒られると思っていたからキョトンとしてしまう
赤葦「朝、何回か電話したんだけど出ないから心配してた」
携帯の着信を見ると不在着信が三件
貴方「ごめんなさい、爆睡してました…」
ボクト「いいっていいって!!誰も怒ってないし!!な!!」
それでも私は頭を下げる
マネージャー二年目にして寝坊なんて
貴方「次から気を付けます」
ボクト「真面目だなぁ!」
皆笑ってくれる
それにつられて
私も苦笑いをした
赤葦「しっかりしてそうだけど、意外と抜けてるんだな」
赤葦さん
それは地味に失礼ですよ
貴方「昨日、夜更かししちゃって」
赤葦「へぇー、勉強?」
貴方「あ、違うの。これ」
あるノートを赤葦君に渡す
赤葦「え、これ。。」
貴方「黒尾先輩から、たまたま音駒とか他の高校のプレイ動画を借りれたから、癖とか対策とかをまとめてみたの!今年こそは三本の指に入れるように」
去年のあの悔しそうな先輩たちの顔をもうみたくないという
私の小さな願いで
たまにこうして夜更かししてしまう
赤葦「ありがとう。俺達のために。寝不足には気を付けてね」
優しくそう微笑んだ
この表情も好き
私にしかあまり見せない笑顔
少しだけ特別感あって
ドキドキする
61人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:愛姫 | 作成日時:2020年6月1日 6時