烏野高校のマネは音駒高校の「脳」の彼女part2

59,ただいま ページ9

帰って来た



私のお家



貴方「…まだ生活感は残ってる」


誰もいない家のはずなのに



さっきまで誰かがいたような感じがある



お母さんの脱ぎ捨てた服


お父さんの仕事道具



全て残ってる



貴方「…ごめんね…ごめんね…」



一人玄関で泣き崩れる



ごめんねを直接言えなかった



本当は生んでくれたことも


育ててくれたことも感謝してる


ありがとうと言いたかった



ここで過ごした思い出を私は絶対無駄にしない



この家は、私のひいばぁちゃんの代から引き継がれている



古すぎて去年に、リフォームをしたところ。



みんな、個の家で育ってきた、


お母さんも



私も。



きっと私の子供も、その子供も



この家で育つ



それがひぃばぁちゃんの願いだった



そしてこの家がなくなるということは



皆の思い出が消えてしまうということ



それだけは絶対にしてはいけない



寂しい気持ちを押さえながら、私はお母さんたちの私物を方つけはじめる



そしてあるものをみつける



昔、私があげたお母さんの絵だった



額にいれて大切にかざってあった



私が家を出たときはこんなの飾ってなかった



貴方「ばか…じゃん…私…」




ずっと好きでいてくれたんだ



たくさんお互いに傷つけてきたけど



お互いの愛に気づくのが



遅すぎた



貴方「うぅ、ぁぁぁ…」




泣いたってもう遅いのに



返ってこないのに



ただただ、後悔しかなかった



私はきっと


この想いを一生背負って生きていく

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