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第49話 涙 ページ49

それからも、私の親のことを全部話して



今は研磨くんに優しく抱き締められてる



今までずっと泣けなかった



親のことを話しても



私はいつもなぜか冷静で



な気もしなかった



なのに



貴女「…ど…して……止まらないのよ……」



涙は溢れてくる



研磨「…今まで、自分で無意識にブレーキを掛けてたんだよ。泣いたら止まらなくなる。迷惑かける。嫌われる。そういう恐怖から逃げるために」



わたしを抱き締めながら話す研磨くん



私は声を押し殺してなく



研磨「…今まで頑張ってきたね。でも、もう頑張らなくていいよ。俺に甘えて。無理して笑わないで。」



その言葉が



今まで私の心を固く閉じてたなにかが



はじけて



気付いたら大声で泣いてた



なにも言わず




ただただずっとわたしを抱き締めてくれる研磨くん



ずっと苦しかった




寂しかった




でもそれを悟られないように



私じゃない私を作って




寂しさを感じないようにしてたんだ





もう頑張らなくていい




私はずっとこの言葉がほしかったのかもしれない。


 ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄ ̄


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
研磨side

研磨「…寝ちゃった…」



泣きつかれたのか、俺の腕の中でね落ちた



今まで我慢してきたんだろうね



彼女は同い年とは思えないほどの辛さを一人で背負ってたんだ。


貴女「ぁ……ぃ……たぃ……」



また



研磨「…うん…寂しいよね」




俺はAを抱き締める




辛かったよねずっと



親がいない辛さなんて、多分親がいる俺には全部は分からない



けどAが一人で頑張ってきたってのは分かる。



たまにする悲しい顔は



きっと親のことを思い出したりしてる。



大丈夫。



俺が、寂しくないように



沢山幸せにするから





親以上の愛を




君にあげるから









 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
作者から

あ、なんか終わりそうな感じですがまだまだ続きます!!


あんまり、甘々とか書かないんですけど



まぁたまにはイチャイチャさせたいので



頑張ります←

第50話 寂しくない→←第48話 私の親



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作者名:愛姫 | 作成日時:2020年2月12日 15時

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