他校の君との恋物語【孤爪研磨】 (ページ48)

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第48話私の親ページ48

研磨くんに言われたとおり私は今部屋に来てる

音駒の部屋は、すごくきれい。マネージャーが居ないとは思えない

バーベキューまでは、自由時間だから皆でかけたらしい

貴女「……聞きたいこと…私の親のこと…だよね」

研磨「……教えてくれる？」

教えなきゃまた、怒るでしょ

貴女「…わたしね、親と過ごした記憶はあるの。でもね、もう顔は思い出せない」

私が親と過ごしたのはそれほど、前だってこと

貴女「夢に出てきてもね、いつも顔は見えないの。だから、親の夢を見たときは…凄く寂しくなる。」

研磨「…昨日…寝言いいながら泣いてた」

私泣いてたんだ

貴女「…どんな夢だったかは覚えてないけどね。」

本当は覚えてるけど

貴女「…12年程前に、私は捨てられた」

研磨「……まだ…5歳くらい？」

貴女「んー、多分それぐらい。まだ幼い私には理解ができなかった。だから、何日も何日も一人で暗い家で待ってたの。」

研磨「…ん」

貴女「でも…帰ってこなかった。一人で待ち続けた結果、私は栄養失調で運ばれて親戚の家に預かられた。」

地獄だったな

貴女「そして中１になるころ。親戚の人達にも捨てられた。それから、私は人が怖くなったの。特に、大きい男の人は駄目。どうしてか…今までわからなかったけど、今思い出した」

研磨「……」

貴女「…親戚の男の人。背が大きくてね怖かった。毎日毎日ねわたしを殴ったりしてたの。その頃の私は、もう痛みすら分かんなくて、辛さも、嬉しさも分かんなかった。」

そう

中学生の頃の私は

感情が

無くなっていた