他校の君との恋物語【孤爪研磨】 (ページ46)

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第46話寂しいページ46

貴方「いたい！！」

研磨「もう少し我慢してて」

いたがるわたしを気にせず

容赦なく傷口にシューっと消毒をふりかける

貴方「っ！？」

痛すぎて、もう声すら出ない

研磨「…なんてかおしてるの」

クスクスと研磨君が笑った

貴方「痛いんだよ！？」

黒「いや、今の顔は…ﾌﾞﾌｯ」

と吹き出す黒さん

貴方「……ムゥ」

プイッとする私

研磨「はい、できたよ」

貴方「ありがとう…」

明後日には研磨くんともまたバイバイか…

せっかく恋人になれたのに

貴方「……寂しいなぁ……」

誰にも聞こえないように

小さな声で呟く

あれ

なんか急に眠くなってきちゃった

貴方「…」

影山「あ、A寝落ちした」

菅「あーあ、ちゃんと布団被らないと」

と菅さんが布団を被せる

貴方「…ん……ぉ……か……ぁ……さん……」

私のその寝言を聞いて飛雄は悲しい顔をした

￣￣

￣￣￣￣￣

研磨side

Aが寝落ちしてしまい

菅さんが布団を被せた

とそれと同時に

貴方「…ん……ぉ……か……ぁ……さん……」

と静かに涙を流した

飛雄「っ……」

菅「……影山君、なにか知ってるよね。」

飛雄「……秘密ですよ」

とポツリポツリと話し始める

物心がついてから両親はいなかったこと

中１には親戚にも捨てられたということ

翔陽「なんでそんな辛いこと…」

影山「…俺らに迷惑をかけないようにだ。こいつは嫌われることが怖くて…頼ることも甘えることも恐れてる。」

だから怪我したときとかも頼らなかったんだ

俺が無理矢理頼らせなかったら、ほんと危なかったよね

ねぇ

一人じゃないよ

ここの人たちも俺も

嫌ったりしないよ

だから

研磨「……バカ」

もっと甘えてよ