【学園アリス】金髪美少年と白猫 (ページ10)

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第9話涙痕ページ10

ルカside

Aが散歩に出掛けて約二時間後

鳴海先生が眠ってるAを運んできた

棗「泣いた痕…」

鳴海「Aちゃんは、色んなことを抱え込んでいる。」

鳴海先生は悲しい顔をしていた

棗「………」

鳴海「気になるんだね。でも、僕からは話せない。君達が本人からちゃんと聴いてあげて。そして、寄り添ってあげてほしい。僕も時間ができれば様子を見に来るつもり」

ルカ「…鳴海先生は、どうしてそこまでAを気にかけているんですか？」

ふと、きになった事

鳴海「ごめんね、それもいまは言えない。」

悲しい顔をしたまま先生は部屋を出た

棗「……聞いてもそう簡単には話してくれないだろ」

ルカ「本人が自分から話に来てくれるまでなにも言わずまとう」

いまはきっとそれが正しい

棗「あぁ」

￣￣￣
￣￣￣￣
翌朝

目が覚めると棗くんの部屋だった。

洗面台へいって鏡を見て焦る

泣きながら寝たせいで、目が腫れているし泣いた痕ものこっていた

貴方「最悪」

顔を洗い目元を冷やす

ソファに横になり冷やしていると

ルカ「おはよう」

と声をかけられ飛び上がる

貴方「わわ、お、おはよ！？」

ルカ「ぷっあははは、そんな驚かなくても」

と爆笑するルカ

貴方「もう、そんなに笑わなくても」

とすねる

ルカ「ごめんごめん。」

とまだわらう

ルカ「あ、そうだ。俺待ってるからね。」

急にそういわれわたしは首をかしげる

ルカ「辛いこととかさ、抱え込んでることとかAが話に来てくれるまで待つから。」

貴方「…な…んで…」

ルカ「その目を見ればわかるよ。俺らをもっと頼ってね。涙も愚痴も、全部受け止めるから」

どうしてそこまで優しくするの

ほら

また涙が溢れてくる

貴方「ばか…」

ルカ「バカでいいよ。ばかだし」

そう開き直るルーくんに私は笑ってしまう

ルーくんと話してると落ち着く

そして鼓動が少し上がる

きっと私は恋してるんだ

でも

前に進むのは怖いから

まだ私は知らないふりをした