好きって言えたら…【三途春千夜】 (ページ11)

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蘭side

Aが消えた

俺にだけバイバイとかいって

消えちまった

竜胆「車のGPSここで切れてんぞ」

アジトからかなり離れた車屋

あんな近くで別れを言われたのに止められなかった

腕をつかめなかった

三途「あ？んで、お前がこれ持ってんだよ！」

三途のどなり声ではっと我に返り車から降りると、三途の手にはAが大事にしていたピアス

蘭「…お姉さん、そのピアス拾ったの？」

店員「いえ、これはサンズ様に渡すようにお願いされました。名前は…教えてくださらなかったのですが…ブラウンにピンクのメッシュが入った綺麗な女性でしたけど……これを渡してきたとき……泣いてました」

くそ

なんでだよ

なんで俺たちから逃げちまうんだよ

なんでそんなに三途に拘ってたんだよ

蘭「あいつ、お前のことで毎日泣いてた」

三途をみて泣いて、でも強がって

蘭「あいつのことは、お前しか助けられねぇ。連れ戻せねぇ」

俺たちが見つけても
動揺なんてしてくれない

きっとまた振りほどかれるんだ

三途「……ボスに伝えろ。見つけるまで戻らねぇって」

悔しいな

俺の初恋だった

竜胆「兄貴も伝えなよ。」

蘭「あいつが苦しむ。」

見つけたら絶てぇ幸せって言うまで許さねぇから

じゃなきゃ俺の恋が報われねぇ