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その日の夜
城のバルコニーらしいところで星空を眺めていた。
入学式という、たった一つのイベントだけで1年分の疲れを感じていた。子供の私には家柄や世間からのプレッシャーに耐えるのが辛い。
「……隣失礼しても？」
貴方「え……あ………どうぞ……」
びっくりした。
足音にすら気づかなくて、声をかけられたから先生に見つかったかと思った。
眠れなくてこっそり、星空に癒やされに来てたから。
「僕はドラコ・マルフォイ。スリザリン寮だ。」
貴方「…A・ホワイト……グリフィンドールよ…」
挨拶の握手を交わして私はマルフォイ君から視線を逸らした。何となく全てを見透かされそうで怖かったから。
行き場を無くした視線を星空に向ける。
ドラコ「…どうしてスリザリンに来たがっていたんだ？」
貴方「……私の家柄のこと…知ってるでしょう…？ホワイト家は…マルフォイ家と親しいもの……」
ドラコ「…でも組分け帽子はスリザリンに来ることを君は望んでいないと言っていた」
貴方「……スリザリンが嫌いとかそんなんじゃないの……ただ…私は……自分の家柄とか純血とかそういうの苦手で……反抗したかったの。でも……グリフィンドールにも……」
その先の言葉は飲み込んだ。
言葉に出したら余計に悲しくなるから。
私は望んでホワイト家として産まれたわけじゃないのに。
皆、私を怖がるし関わることを避けるの。
ドラコ「…僕と友達になろう」
貴方「え……？」
ドラコ「一人ぼっちは寂しいだろ？」
なんて無邪気に笑う彼を見て少しだけ心が暖かくなった。
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愛姫(プロフ) - 黒猫あいすさん» ありがとうございます💕🥺 (2月27日 23時) (
レス) id: 4f1d8b2671 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫あいす - うわぁあ物凄くどタイプな小説です！！やっぱりドラコは尊いですな。これからも進行頑張ってください！無理はしないでくださいね！ (2月27日 20時) (レス) @page25 id: 0c670390f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛姫
| 作成日時：2024年1月31日 8時
