story07 ページ7
翌朝
結局眠ることができず朝を迎えた私の体調は最悪。
でも心は軽い。
夏夜「A様、お客様です」
こんな朝早くから?
貴方「通して」
え、驚瀾?!
こんな朝早くに?しかも公主の部屋に。
あまり出歩いてるのすら見かけないのに
貴方「どうしたの?なにかあった?」
ふらつく体で駆け寄ればすぐに支えられる。
驚瀾「心配でお見舞いに来たんです。ほら、無理せずベッドにお戻り下さい。」
貴方「わ……」
軽々しく横抱きにして私をベッドにおろす驚瀾。
ちゃんと男なんだとじっかんする。
貴方「これぐらい大丈夫なのに」
驚瀾「結局一睡もしてないんでしょう?」
バレてる。
でもいっか。
今まで本当は苦しかった。
私のこの心の病を誰にも打ち明けられなくて
眠れない日でもバレないように必死に生きてきた。
夏夜以外に
こんなふうに誰かに心配してもらったことなんて無い。
貴方「じゃあ…今日は側にいてよ…」
驚瀾「!……良いですよ。」
夏夜「ふふ、では私は驚瀾様の護衛の方に伝えて、誰も通さぬよう見張っておきますね」
貴方「…夏夜…」
フラフラの体を無理やり起こして夏夜に甘えるように抱きつく。
不調な時はまた悪夢を見る。
近くにいてほしい
夏夜「大丈夫ですよ。何かあればすぐに駆けつけます。驚瀾様もお側にいます」
それでも離れない私を抱きしめて背中をリズムよくトントンしてくれる。
夏夜「夏夜はいつでもお側にいます。安心してお眠り下さい」
貴方「…は………は……上………」
私の意識は一瞬で飛んだ。
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:愛姫 | 作成日時:2023年12月6日 14時