月と花【転生皇女は人魚姫でした】 (ページ6)

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貴方「眠れない…夏夜、ちょっと散歩に出てきていいかしら…」

夏夜「A様お一人では危ないですよ。私もお供いたします」

夏夜は私が生まれた時から側にいてくれてる侍女。

この宮で誰よりも私を可愛がってくれている。

お母様のような存在。

　

貴方「ふふ、ありがとう。じゃあ…庭園で月でも見て癒やされようかしら」

夏夜「いいですね！行きましょう」

夏夜が居なかったら私は今のような明るい性格じゃなかったかもしれない。

夏夜からの温もりをもらって

私は公主らしくない性格になってしまったけど

感謝してる。

冷たい人間になりたくないもの。

国を支えるものが冷酷で民を大事にしないなんて嫌。

貴方「あ…れ……驚瀾？」

驚瀾「！……珍しいですね。こんな夜に…眠れないんですか？」

貴方「……たまに眠れない日があるの。」

夏夜「A様は幼い頃の辛い記憶が夢となって現れてしまいたまに眠れない夜を過ごされます」

貴方「！夏夜！……何故それを彼に伝えるの！」

夏夜「…驚瀾様はA様の信頼できるご友人でしょう？私以外にも一人ぐらい、公主様の苦しみを知ってる方がおられたほうがご負担も減ります。」

私の暗い部分を話してどうなるの？

治るわけでもない

驚瀾を巻き込みたいわけじゃない。

　

驚瀾「…ご安心下さい。他言しません。僕も公主様の支えになれること嬉しく思います」

貴方「っ……」

夏夜「ふふ、公主様大丈夫です。夏夜はお二人を応援しておりますから」

夏夜には敵わないかもしれない。