story04 ページ4
やっぱり楽しくないものは楽しくない。
となりに驚瀾がいても書院だけは幸せじゃない。
貴方「…つまらないわ。全部覚えているもの」
こんなの小さい頃に父上に教え込まえれて覚えている。
生まれた時から私の人生は自由ではなかった。
みんな皇族を羨ましがるけど
正直お金があるだけで幸せにはなれないわ。
私からすれば平民のほうが幸せよ。
彼らは私よりも自由を手にしてる。
好きな人と結婚もできるし友人にもなれる。
外の世界を私より知ってるし行けるもの。
私が欲しい幸せはそういう自由なのに。
先生「では、今日はここまで。課題を忘れぬように」
みんなゾロゾロとでていく中
私は立ち上がらずずっと俯いていた
驚瀾「…庭園を散歩しに行きますか?」
貴方「っ……行く…」
差し出された手を握って庭園へ足を運ぶ。
この人の手温かい。
私に向けてくれる笑顔も凄く優しい。
皆が思うような人じゃないのに。
悪者じゃないのに。
ちゃんとした皇子様なのに。
驚瀾「!………珍しいですね。大丈夫です。この時間ここには誰もいませんし来ません。日頃の溜まってるもの全部出しても見てるのは僕だけです」
貴方「っ……」
言葉には出さない。
でも涙となって溢れ出てくる。
驚瀾「大丈夫です。落ち着くまで側にいますよ」
彼を助けたい。
彼の幸せのもとになりたい
自由を手にしたい
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作者名:愛姫 | 作成日時:2023年12月6日 14時