月と花【転生皇女は人魚姫でした】 (ページ3)

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翌朝

私は懲りずに驚瀾のところへきている。

最初の頃は追い返されていたけど
諦めたのか最近は素直に入れてくれる。

驚瀾「明日からまた書院がはじまりますね」

貴方「私勉強嫌い…地獄だわ。」

本気で嫌がる私を見て笑う驚瀾。

その笑顔に私は何度惚れただろう。

貴方「…書院サボったらお姫様なんて辞められるかな」

驚瀾「公主を辞めるなんて考えは危険すぎて反対ですが、書院に通い知識を身につけるのは己を守ることにも繋がるのでちゃんと行きましょう」

貴方「…毎日一緒に行って隣りにいてくれるなら」

驚瀾「！……ふふ、分かりました。約束です」

嬉しくて自然と笑顔が溢れる。

こんな息苦しい鳥籠の中でも彼が居れば居心地が良いの。

彼も同じだったら良いな

私も彼のなにかになれてたらいいな

貴方「大好きです。誰がなんと言おうと私はやっぱり驚瀾が好きです」

驚瀾「お気持ちは嬉しいです…僕だって…っ…でも今受け取ることはできません。貴方の身分も危うくなってしまいます」

貴方「っ…想いを伝えるだけなら私の勝手でしょう？受け取ってくれなくてもいいもん。受けってもらえるまで私が勝手に伝え続けるだけだから」

驚瀾「！…ほんとに…貴方って人は…」

身分なんて恋愛にいらないわ