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貴方「驚瀾、クッキー美味しい?」
驚瀾「えぇ、とても美味しいです。」
驚瀾は大人びている。
ポーカーフェイス?
あまり嬉しいとか素直に顔に出してくれないし
でもたまに見せる笑顔も好きなの。
優しいんだよ
貴方「…私ねあなたが来るまで息ができなかったの」
驚瀾「…!それは……どういう…?」
貴方「…勝手に私を都一の美女にされて、勝手に私の人生決められて、毎日毎日望まない訓練や勉強。両親からもらえるのは愛じゃなくて期待とプレッシャーのみ。苦しかったの。毎日、お月さまに願ってたわ」
驚瀾「何てお願いしたんですか?」
貴方「………私に居場所をくださいって。そしたら数カ月後に貴方が来た。あぁ、この人だって思ったの。だから……その……私は…貴方が生きる希望なの。貴方の隣りにいるのが幸せで楽しいの」
作り笑顔しかできなかった私が心から笑えるようになった。
明日が怖かったのに今はもう怖くない。
明日が来ても貴方に会えるから。
驚瀾「…僕も同じ気持ちです。ですが…この気持ちは表に出してはいけないんです。自国では皇子ですがここではただの人質。立派な公主様が人質と……なんて言えば重い罪になります」
この人はいつだって自分より私なの。
自分の気持ちは話してくれない。
貴方「っ……なら公主なんてやめてやるわ。それで死んだって後悔なんてしないもの。」
驚瀾「ほんと、我儘なお姫様ですね」
困ったように微笑む彼
でも私の頭を撫でる手は凄く優しいんだ。
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作者名:愛姫 | 作成日時:2023年12月6日 14時