私だけを見て【三途春千夜】 (ページ8)

今日:9 hit、昨日:6 hit、合計:6,980 hit

story08 ページ8

貴方「わぁ、このカクテル美味しい…！」

夜、竜胆さんと春君のおすすめの飲み屋へ来ていた。
ここの店はカクテルが有名らしい。

元々お酒は飲まない。
飲みすぎてぶっ倒れて以來飲んでなかったな。

竜胆「？どうした？暗い顔して」

貴方「あ…いえ。ちょうど一年前、倒れるほどお酒飲んでたなぁと…」

竜胆さんは驚いた顔をしたけど
春君は驚かなかった。

春「マスター困ってたよな。お前何しても起きねぇし」

貴方「え…え？？」

春「…俺が運んだんだよ。家まで。」

貴方「？！あ！だから翌日私の家訪ねてきたんだ?!」

恥ずかしいところを見られてしまっていた。
しかも一年後にそれを知ることになるなんて…。

なんなら言わないでほしかった。

竜胆「…Aでもそんなことあるんだな。お前、大人しそうだし、酒なんて飲まねぇ顔してんのに」

貴方「あの日は……いえ、何でもないです。それより！早く食べましょーよ！お酒でお腹膨れちゃう！」

あの日は、たまたま不運が重なったんだよね、
会社ではミスばかりして

家族と友人に裏切られて
すべてを壊された気分になった。

三途「…愚痴ぐらいならいつでも聞いてやる」

彼に出会ってから

私は変わった。