私だけを見て【三途春千夜】 (ページ12)

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何時間泣いただろうか。

流石に涙が枯れてもう出ない。
おまけに頭も目も鼻も痛い。

貴方「私ね…ほんとは…強く…ないん…だぁ」

泣きすぎたからかな。

少し眠くなってきた。

春くんが何か言ってるのが聞こえるけど

うまく聞き取れない。

貴方「………ねむ……ごめ」

三途「寝たら運んでやるよ」

春くんに部屋まで運んでもらえるの
私幸せだね。

抱きしめられて泣けて

おまけに部屋まで運んでもらえるの。

貴方「ふふ…嬉しぃ…」

春くん

私のこと少しでも好きかな。

軌跡が起きて一番にしてくれないかな。

私には春くんが必要だけど

貴方には私は必要ではないんでしょう？

好きだと言ってしまったら会えなくなる。

タッチができない鬼ごっこ。

私だけがあなたを追いかけ続けてるの。

貴方「春くん……」

三途「んだよ？早く寝てしまえ」

そんな優しく背中トントンされたらすぐ寝ちゃう

いやもう半分夢の中かも

夢の中ならいいよね

貴方「好き……」

あなたに伝えても。