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ふと目が覚める
外は少し明るくなってきていた
隣を見れば灰谷兄弟が仲良く寝てる
こうしてみると普通の仲良い兄弟なのに
貴女「……血…止まってる…」
包帯には血が滲んでなかった
それをみて心底ホッとした私
怖かった
すごく凄くこわかった
気づかないうちにこんなに大切になってた
好きになってた
でもそれを認めてしまうのがまだ怖い
春千夜「ん……っ」
貴女「!起きた?大丈夫?痛い?!ど、どうしよう。何したらいい?」
今まで誰かに手を差し伸べたことなんてなかった
心から大切だと思える人ができなかった
だからどうしていいかわからない
私なんかが何ができるの?
この汚い手で…
三途「…泣いてんのか…」
やさしい手が私の涙を拭う
泣きたいわけじゃないのに
涙はまたどんどん溢れてくる
三途「どうした…お前がそんな泣くなんて…珍しいじゃねぇか。」
貴女「っ…生きてて…よかった……こわかった…」
三途「!………はは、こんぐれぇで死なねぇよ。」
貴女「うっ…ふぇ…うぅぅ」
人のために泣いたのなんて初めて
こんなに止まらない涙しらない
怖くてたまらなかった
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いちご丸 - 続き気になります、、! (9月2日 17時) (レス) @page35 id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛姫 | 作成日時:2023年3月14日 20時