君の隣【乃木ルカ】 (ページ40)

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翌朝

特効薬が効いた蛍は驚くほどに回復し、体調も傷も完治したとのこと。

皆が祝福をしにいくなか、私は部屋で杏樹先生と大人しく過ごしていた。

アリスの使い過ぎと疲労でまたまた熱が出てしまった。
でも後悔はしてない。

守れたから。

鳴海「お母さんとあったんだってね」

貴方「…私にそっくりだった。でも…お母さんは私じゃなくて親友と、自分の居場所を選んだ。」

鳴海「…辛い思いをしたね」

壊れ物に触れるように私を優しく抱きしめてくれる杏樹先生。

分かってる。
お母さんも私と同じでボスという存在から解放されない。

自由を握られてること。

分かってても、期待してしまった。
少しは私を優先してくれるんじゃないかって。

思ってたのにっ

貴方「っ…会いたくないっ……もう二度と…っ」

鳴海「っ…」

あのときだけなかった分、沢山泣いて眠気が来た頃だった。
部屋のノックがなり、ルカ達が入ってくる

ルカも棗もまだ顔に疲れが残っていた。

ルカ「熱、大丈夫か？」

貴方「……大丈夫」

今は鎮痛剤が効いてるし、今井先輩のアリスストーンの効果もあって辛さはない。

でもずっと心が痛いの。

最後のお母さんの悲しそうな顔を忘れられない。

鳴海「…眠ろうかAちゃん」

貴方「…ん…」

杏樹先生に額にキスされ私は眠りに落ちる。