君の隣【乃木ルカ】 (ページ36)

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翌朝
私達は穴探しを再開していた。

棗はどこか具合悪そうで私も本調子じゃないけど、誰にも悟られたくない。

棗もきっとそう。

ルカ「ここ、火薬の匂いがするって！」

小鹿とルカが指す方には岩に空いた大きな穴。
こんなに目立つ穴、どうしてもっと早く気づかなかったんだろう。

「このスキマのあたりから匂いがするって…」

「でけーなー…隙間つっても…」

穴を覗き込む翼先輩。
それを落とす棗。

蜜柑「棗っっ！？翼先ぱ…っわっ！」

貴方「あーあ……」

棗「…いくぞ」

私とルカの手を掴んで棗が飛び込む。
この穴どこにつながるんだろう

真っ暗な通路が続いたかと思えば、水の中に突入した。

貴方「っ…っは……ゲホゲホ……」

ルカ「火山…？」

私達がたどり着いたのは火山らしきとこ。

こんなところにアジトがあるなんて誰も想像出来ないわ。

その後、蜜柑が幻覚で大変だったが、私達は無事にアジトへ潜入成功した。

が、入り口で手こずる。
扉が何しても開かない。

貴方「…私のアリスなら破壊できる」

翼「…やめとけ。他の方法を探すぞって蜜柑！！危ない！！」

振り返ると蜜柑が砂地獄に飲み込まれかけていた。
明らかに蜜柑を狙ったトラップ

手を伸ばすが間に合わず助けられなかった。

どうしよう。

どうしよう。蜜柑になにかあったら

櫻野先輩たちと約束したのに

貴方「蜜柑っ…！！」

棗「…大丈夫だ。とりあえずここを突破しねぇと助けに行くことも出来ねぇ」

我慢できずアリスを使おうとしたら扉が勝手に開いた。
まるで私達を招き入れるように

貴方「…気を抜かないで。二人は慣れてないから」

蜜柑が目をつけられないためにも守らなくちゃ