君の隣【乃木ルカ】 (ページ27)

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ナル「来週から前期試験でーーす♡」

その言葉でクラスの人たちが悲鳴上げる。
まぁ、アリスのことばかりで勉強なんてまともにしてない人からしたら地獄よね。

私も棗ほどじゃないけど勉強はできるけど、したって意味がない。

真面目にして一位とっても私は…私達は何も貰えないから。
里帰りなんて許されるはずがない。

蜜柑「うえーーっ試験！ウチ試験大嫌いーっっ」

蛍「まぁバカにはつらい関門よね…」

キツネ目「え？佐倉馬鹿なの？どらくらい？おれより？」

なんて騒いでいたけど
委員長の説明で里帰りのことを聞き蜜柑はやる気を出していた。

それが少し羨ましいなんて思う私はまだ子供でいれてるみたい。

帰ったところで両親には会えないのだけど。

貴方「…私、杏樹先生の所に行ってくる。」

ルカ「…後で俺も行く」

ルカは私が一人になろうとしても、決して最後までは一人にさせなかった。

それが今の私は救われてるのかも。

鳴海「あっれ、Aちゃん〜♡どうしたの？職員室に来るなんて珍しい」

貴方「…教室…居心地わるいから……先生のとこに居たい」

鳴海「…いいよ。僕の隣で好きにしてて」

杏樹先生は私の居場所を作ってくれる。

私の嫌がることは基本しないし、強要もしない。

怒るのはいつも私が無理しすぎたりしたときだけ。

貴方「……杏樹先生が私のお父さんだったら……」

無意識に呟いてしまった言葉で我に返る。
杏樹先生を見ると驚いた顔をしている。

何してるんだろう。

寂しさを他人にぶつけて

馬鹿みたい