君の隣【乃木ルカ】 (ページ1)

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貴方「今日は教室が騒がしいね…」

あくびしながら隣にいる黒髪の少年。
日向棗に問うけど彼も興味無さそうにあくびをしていた。

その隣の金髪の乃木流架も興味無さそう。

棗「また転校生がくるんだとよ」

また…。
私が先週ここにきたばかりなのに。

まぁアリスの子って結構いるし…。
学園に目をつけられた子もチラホラいるから珍しくはないのか。

私も目をつけられた人間だったし。

ナル「皆、席についてー♡Aちゃんに続き、新しい転入生がいまーす♡」

「ウチ、佐倉蜜柑10歳です！アリスは無効化やでー！皆よろしゅうなぁ！」

無効化…
あまり聞き慣れないアリスね…。

周りもあまりピンと来てないのか首を傾げてる人が殆どだし、棗も珍しく驚いた顔をしている。

私のアリスにコピーがあるけど、無効化のアリスなんて出会ったこともないし…。

ナル「えー、蜜柑ちゃんはまだ右も左も解りません！なのでパートナーを決めたいと想います！誰かやりたい人いますかー？」

もちろん誰ひとり手を挙げないし、声もあげない。
なんなら皆視線をそらしている。

ナル「んー、まぁそうだよね～☆てことで！こっちで勝手に決めちゃいました☆」

ナル「パートナーは飛田君です！よろしくねー！では！アデュー！」

み「前の席よろしくな！…って！めっちゃかわええ！名前何て言うん？」

急に話しかけられ私は驚く
正直人との関わりは苦手な方でコミュニケーションも好きではない。

人見知りするタイプなのかもしれない。

貴方「え……と………私は…夜月Aです…」

不安な気持ちから逃げるように棗に少し寄る。

み「Aちゃんかぁ！よろしくな！うちのことは蜜柑でええよ！」

蜜柑ちゃんは今井さんのところへ行った
この子も嵐みたいな子…

ま「明るい子…」

明るくて闇を何一つ知らない子

私も昔だったら、アノ子みたいに毎日笑って、明るく過ごせていたのかな…

笑顔の減ってきた私を助けて

こんな少女の願いは誰にも気づいていない