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桔平視点
新メンバー、野薔薇Aくんをマネージャーさんから紹介され、野薔薇くんにとって初めてのレッスンをすることになった。
正直、野薔薇くんは関わりにくそうと思っていた。そもそもこんな僕が野薔薇くんと居たら、野薔薇くんのファン、アンチ達に怒られそう。
「よしっ! レッスンするか〜」
風真くんが大きな声で張り切りながら言った。一騎くんとギリシャくん、僕も風真に応え張り切るところだった。
一方、搭上くんは野薔薇くんに対し、ギザッとした失礼な態度を取っていた。
「ねぇ。君ダンスできんの? 」
明らかに搭上くんは野薔薇くんと仲良くなれるような気がしない。この先不安だ。
何せ僕は搭上くんが苦手であまり上手くいっていないからだ。野薔薇くんもギリシャくんみたいにフレンドリーだったら大丈夫だろうけど。
『...まぁ、一応』
野薔薇くんは一応できるらしい。
アイドルのダンスはレッスンも大変だ。レッスン中は少ないけど本番は緊張してミスが多くなるのが僕の問題。野薔薇くんはどうだろうか。知りたい。
「ふーん」
搭上くんは冷たく言う。正直まだ出会って数分しか経っていないのにそこまで言える搭上くんは凄い。でも、少し言い過ぎじゃないかな。
僕はその状況をじっと見守っていた。
『なにそれ。自分から聞いたんだから興味持てよ』
さっきまでの野薔薇くんじゃ言わなそうな言葉。まるで、心の声が聞こえたかのようだ。
確かに野薔薇くんの言う通りだけど、この通り搭上くんは冷たい性格。搭上は冷たいけれどよく人の事を考えてるから何とも言えないや。
__そして、2人はついに喧嘩までしそうになった。
これから先Dolceがどうなっていくのか、偏らないか心配。
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