トリップしたら軟禁されてしまった

竹雄視点2 ページ4

・・・

しばらくして俺は目を覚ました。目を覚ました時とて


も驚いた。だって鬼につけられた傷が治っていたか


ら。母さんやみんなも傷が治っていた。みんな驚いて


いた。でも姉ちゃんだけは傷が治っていなかった。朝


すぐに帰ってきた兄ちゃんが姉ちゃんを医者に診せに


行った。神様、どうか姉ちゃんが助かりますように。


・・・


俺の願いは叶った。けど姉ちゃんは鬼になっていた。


あの男のせいらしい。兄ちゃんは姉ちゃんを元に戻す


方法を探すために狭霧山に行くと言った。俺も行くと


言ったが母さんやみんなのそばにいて守ってくれと言


われた。確かに兄ちゃんや姉ちゃんがいなくなったら


次男である俺が守らなければ、とも思い渋々引き下が


った。後で保護してくれる人たちが来ると兄ちゃんに


言われた。兄ちゃん達が行った後すれ違うように左右


柄が違う羽織を着た人と目元以外顔を隠した人達が来


た。彼らは“鬼殺隊"という組織の人たちらしい。その


人たちに藤の花の香り袋を渡された。鬼はこれを嫌う


らしい。この辺りは羽織の人の見回り範囲らしく、こ


れからは特に警備や見回りを強化すると言われた。


・・・


あれから数日の間は鬼殺隊の人たちにお世話になった


が今は家にいる。あの時の女の人は夢だったのかな？


誰も見ていないていうし、羽織の人も来る前に見回り


をしていたが山で女の人は見てないって言ってるし。


でも不思議だけど怪我が治ってるし。・・今では寝る


前は藤の花の香を焚いたりして鬼が来ないようにし


た。兄ちゃんや姉ちゃんは大丈夫かな？寂しいけど俺


みんなや家を守りながら兄ちゃんと姉ちゃんのこと待


ってるよ！


裏話

・竹雄以外のみんなは襲撃後にすぐ意識を失っていま


す。だからAに治癒されてしばらく後に目覚める


までのことは知りません。Aに治癒された時なん


となく感じたことは夢だと思っています。羽織の人も


Aを見ていないのはAを男がすぐさま連れ去


ってしまったからです。

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