3 ページ5
side sk
寝室に入って寝ている亮平のおでこに手を当てると、随分良くなっていた。そのまま頭を撫でているとふっと亮平が目を開けた。
「あ、ごめん起こしちゃった？」
「ううん、平気...。康二は...？」
「和室に客用布団敷いて寝かせたよ。今はぐっすり」
そう言うとそっか、と安心した様に息をついた亮平。その手をキュッと握って、目を合わせた。
「亮平、やっぱり普段から大変だったよね？家事も、育児も任せちゃうこと多くて...」
「え...？ふふ、大丈夫だよ。楽しいもん」
「でも...」
すると握った俺の手にチュッとキスを落とした亮平が、ニコッと笑って俺を見た。
「そんなこと言ったら、大介もいつもお仕事頑張ってくれてありがと。今日も仕事終わりなのにずっと看病してくれて、嬉しかったよ、」
ポツポツとそんな事を言ってくれる亮平が健気で可愛くて、つい唇にキスしようとすると手で防がれた。
「移っちゃうからだめ」
「....そうですよね。ごめん」
今日は康二と一緒に寝てきてと言われたから、素直に従って部屋を出た。
□
朝起きると腕の中で康二がすやすやと寝ていた。辺りを見るといつもの寝室じゃないことに気づいて、昨日の事を思い出す。
寝室に入ると亮平は既に起きていて、俺に気がつくとおはようと笑った。
「おはよう。体調大丈夫？」
「うん、もう元気だよ。昨日はありがと」
そう言って、平熱が示された体温計を見せてくるから、良かったと一安心して一緒に部屋を出た。
途中、布団で眠る康二を見て亮平が何か思い出したようにクスッと笑った。
「昨日、康二寝かせるの大変だったでしょ？こっちまで泣き声聞こえてきたよ」
「う...だって、ママがいいって泣くから...」
すると、布団に埋まっていた康二がパッと起き上がった。
「んむ....」
ゴシゴシと目を擦って、ぐるっと周りを見回す。まだ俺らには気付いてないらしい。
「こーじ」
亮平が優しく声をかけると、バッとこちらを振り返って花の咲いた様な笑顔でこちらに駆け寄ってきた。
「ま、っま...！」
「わっ...！ふふ、おはよう康二」
あっという間に亮平に抱きついて顔を埋めている康二。俺は...？と一瞬思ったけど、昨日ママに会えなくて寂しかっただろうからそっと見守ることにした。
でも結局我慢できなくて、2人に飛び込んでいったら勢い余って床に倒れて、亮平に怒られました。
end
----------
桃子 様リクエストありがとうございました！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2121人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (1月9日 2時) (
レス) @page42 id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
さ - リクエスト失礼します。初め立った日のこーじバージョンの更新をお願いします (2021年3月7日 0時) (レス) id: 9c7cdecfa0 (このIDを非表示/違反報告)
y c(プロフ) - コメント失礼致します。いつも楽しく、癒されながら拝見させて頂いております。リクエストさせて頂いても大丈夫でしょうか？3家族それぞれの家族旅行に行ったお話など読んでみたいです。お忙しいとは思いますがこれからも楽しみにしてます (2020年7月26日 12時) (レス) id: 069b9a8e2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - みゅうさん» コメント、リクエストありがとうございます(^^)了解しました。お受けさせていただきます！ (2020年7月10日 13時) (レス) id: 8b39fff6e9 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - コメント失礼します！いつも楽しく拝見してます！(^^)いきなりリクエストで申し訳ないのですが、、3家族のまだ年齢が1歳とか2歳とか小さな時のお話が見てみたいです！これからも楽しみにしてます！！(^^) (2020年7月8日 0時) (レス) id: 96d73d0fc6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆん
| 作成日時：2020年3月29日 17時
