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「佐久間やめなさい」
「あだっ！？」
勢いで押し倒したら、舘さんに頭を引っ叩かれた。さすがにはしたないでしょ、と。すみませんでした。
顔を上げると、寝転がった阿部ちゃんが真っ赤な顔を腕で隠していた。
あちゃー、これは怒られちゃうかも。暫く口聞いてくれなかったら困るなと思って、阿部ちゃんの体を起こして顔を隠す手を退かした。
「ごめんね？あんまり可愛くて」
「......」
「怒ってる？」
下向いちゃってるから目が合わないけど、キューティクル度の高い髪から見える耳は真っ赤で。
そんな阿部ちゃんを見たふっかが、とんでもないことを言い出す。
「.....阿部ちゃん、我にかえった感じ？」
「えっ」
「っ.....！か、帰る....！！」
「えっ、ちょっ！？なんでこのタイミング！？どういう基準！？」
パタン、と音を立てて閉じた扉を見ながら項垂れる。もっと、堪能したかった...。
「お前自業自得じゃん」
「バーカ」
「ボロクソ言うじゃん....」
ふっかと翔太の追い討ちを掛けられて佐久間のライフはもうゼロです...。
□
「さ、佐久間...！」
「んっ！？阿部ちゃん！？」
今日もしかしたら、一緒に帰ってくれないかな...と
とぼとぼ歩いていた時に聞こえた声。一縷の望みをかけて阿部ちゃんの教室まで来てよかった...！神様は俺を見捨てな
「今日、生徒会あって一緒に帰れないって言おうと思って」
「なんでぇ....」
ガックリと肩を落とした俺に、阿部ちゃんが声を掛ける。
「あと...、今日なんかごめん、迷惑だったよね...？」
「はい？」
「俺、結構参ってたみたいで...あんなことしちゃって」
こやつは何を言ってるんだ。俺自分で言うのもなんだけど、結構デレデレだったと思うんだけど。
「ふふ、なんでさ。俺、阿部ちゃんが頼ってくれたのめちゃくちゃ嬉しかったよ。可愛かったし」
「可愛いって...」
「だってほんとだもん。お礼はちゅーとかでいいよ」
「は、」
ほんの冗談のつもりでそう言った。んだけど...。
「ごめんごめん、じょうだ....ぇ、」
「っ....、じゃ、じゃあね...！」
「えっ、待って...！」
マジかよ...、ほっぺた熱。そっとそこに触れながら、遠くなっていく背中を見つめていた。
ニヤつく顔を抑えながら、その場にしゃがみ込んだ。
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佐久間シゲアキ 様リクエストありがとうございました！
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りあ - こんばんは!この作品大好きです!更新、待ってます! (2021年2月13日 22時) (
レス) id: 9c7cdecfa0 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう. - 主様のdtnb最高です！ (2020年12月18日 20時) (レス) id: 8f7d50177b (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - sallyさん» コメント、リクエストありがとうございます(^^)了解致しました。お受けさせていただきます！ (2020年5月13日 0時) (レス) id: 8b39fff6e9 (このIDを非表示/違反報告)
sally(プロフ) - はじめまして！素敵なお話をありがとうございます！楽しく読ませていただいてます！リクエスト何ですが、全夫婦の甘々な裏のお話が読みたいです！skabさんもabさんがデレデレのを読みたいです。お忙しいと思いますがよろしくお願いします！ (2020年5月12日 0時) (レス) id: 32a5b29b24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - ぴこさん» コメントありがとうございます！本当ですね、ご指摘ありがとうございます。修正させていただきました！ (2020年5月12日 0時) (レス) id: 8b39fff6e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん
| 作成日時：2020年3月14日 22時
