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「ふっか」
「い、いや....俺のせいじゃな」
「お前まじグッジョブだわ」
「ああ....良かったのね」
よしゃ、そうとなったら佐久間さんがとことん甘やかします。悩みとか疲れなんて吹っ飛ばしちゃうから。でもそのためには、まずはお昼食べないとね。
「阿部ちゃん、一回起きて。ご飯は座って食べよ」
「ん...」
ゆっくり起き上がった阿部ちゃんにお弁当箱を持たせる。パカッと蓋を開けたのを見て俺も自分の昼飯を食べようとすると、視線を感じてその手を止めた。
「食べさして...」
「んぐっ、げほっ!!」
箸を突き出して可愛く要求してくる姿にさすがにむせる。何それ、あーんしろってこと?可愛すぎでしょ。阿部ちゃんから箸とお弁当箱を受け取って、卵焼きを食べさせてあげる。
もぐもぐと咀嚼した阿部ちゃんは、おいしい、と言ってふわっと笑った。
「くっそ...可愛いな...」
「佐久間声出てんぞ」
「ていうかお前らがあんまりイチャイチャしてるから、さっきから俺らできるだけ気配消してんだけど」
照と翔太に立て続けに文句言われたけど、こればっかりは許してほしい。だって阿部ちゃんが可愛いのが悪い。
「佐久間、はやく」
「はい、あーん♡」
「.....涼太、俺砂糖吐きそう」
「阿部がこうなったら誰もまともじゃないからね、このカップル」
「いやそもそも阿部と佐久間の2択だけどね」
「終わってるね」
なんか失礼な会話が聞こえてくるけど、俺は絶賛幸せ絶頂だから全然気にしない。俺の恋人マジ可愛い。
最後の一口を放り込んだら、満足そうな顔でありがとう、と言う阿部ちゃん。
「お安い御用ですよ。ちょっとは元気出た?」
「ん...、佐久間好き」
「......」
これは致命傷なんですが。苦しい、胸が痛い。つら。
「......ね、ギュってしていい?」
「うっ......、」
「佐久間?」
「..........だめ」
俺の言葉に、えっ...と傷ついた様な顔で言う阿部ちゃん。ごめん、そうじゃないんだ。嫌とかじゃなくて。
「なぜなら俺から行くから!!!」
「えっ....、ちょっとさく、!」
戸惑う阿部ちゃんに、思い切りガバッと首に抱きついた。
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りあ - こんばんは!この作品大好きです!更新、待ってます! (2021年2月13日 22時) (レス) id: 9c7cdecfa0 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう. - 主様のdtnb最高です! (2020年12月18日 20時) (レス) id: 8f7d50177b (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - sallyさん» コメント、リクエストありがとうございます(^^)了解致しました。お受けさせていただきます! (2020年5月13日 0時) (レス) id: 8b39fff6e9 (このIDを非表示/違反報告)
sally(プロフ) - はじめまして!素敵なお話をありがとうございます!楽しく読ませていただいてます!リクエスト何ですが、全夫婦の甘々な裏のお話が読みたいです!skabさんもabさんがデレデレのを読みたいです。お忙しいと思いますがよろしくお願いします! (2020年5月12日 0時) (レス) id: 32a5b29b24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - ぴこさん» コメントありがとうございます!本当ですね、ご指摘ありがとうございます。修正させていただきました! (2020年5月12日 0時) (レス) id: 8b39fff6e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆん | 作成日時:2020年3月14日 22時