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「翔太、今日は？」
「あ、ごめん...今日も約束あって。樹と」
そう言うと優しく笑った涼太は、そっかと言ってその場を離れていった。
その後ろ姿を見つめて、やっぱりなんとも思ってないのかなと溜息をついた。
家が近いから、今まで一緒に登下校してたのが最近はずっと帰りが別。毎回樹と遊ぶからと言って涼太の誘いを断ってみるけど、嫉妬どころかニコニコ笑って仲良しだね、なんて言ってくる始末。
朝は涼太が起こしてくれないと起きれないからそのままだけど、確実に一緒にいる時間は減ってるのにほんとになんとも思ってないの？
樹と歩きながら悶々と考えていると、黙りこくってしまってた様で心配した顔で見つめられた。
「....ごめん」
「いや、別に大丈夫だけど...。そんな落ち込んでるってことは、手応え無かったってこと？」
「だって...！ずっと一緒に帰ってないし、涼太の家に誘われても断ってるのに全然なんも言ってこなくて...最近は話す時だってちょっと素っ気なくしてみたりもしてるのに...」
「.....しょっぴー、めっちゃ健気じゃん」
「うるせえ...........俺のこと、もう興味無いのかな...」
こういうネガティブなことは、口にしたらダメだ。今みたいに落ち込んでる時なんか特に。
言葉にしたら、急に現実味を帯びて辛くなるって分かってるから。
涙に滲む視界で、樹が困ってるのが見える。さすがに迷惑かけすぎだと思い、謝ろうとした。
「樹、ごめ「翔太！」.....ぇ、」
聞こえた声は、俺の幼馴染みで同級生で恋人、....で、絶賛俺の悩みの種のあいつ。
振り返って見えた顔は、いつもの余裕が少し崩され焦りが見えていた。
「涼太...、？なん、」
「樹、ごめんね。翔太は今日俺と約束あるから」
「...ああ、うん。大丈夫」
「ごめんね」
そう言うとぐっと俺の手を掴んで、引きずる様に歩かされた。いつも優しい涼太がこんな強引なの初めてで、黙って前を行くのも少し怖い。
「ねえっ、涼太...！なんか、怒ってる、の...？」
「...怒ってないよ」
嘘だ、と言おうとすると涼太の指が俺の濡れた頬に伸びてくる。涙を拭う様に触れた後、俺と目を合わせてなんで泣いてたの、と聞いた。
「俺には言えない？」
「......」
本人前にして言えるわけないだろ...。でも言うまで許してもらえなかったらどうしよう。困って視線を彷徨わせていると、いきなりガッと俺の肩を掴んで思い切り抱きしめてきた。
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りあ - こんばんは!この作品大好きです!更新、待ってます! (2021年2月13日 22時) (
レス) id: 9c7cdecfa0 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう. - 主様のdtnb最高です！ (2020年12月18日 20時) (レス) id: 8f7d50177b (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - sallyさん» コメント、リクエストありがとうございます(^^)了解致しました。お受けさせていただきます！ (2020年5月13日 0時) (レス) id: 8b39fff6e9 (このIDを非表示/違反報告)
sally(プロフ) - はじめまして！素敵なお話をありがとうございます！楽しく読ませていただいてます！リクエスト何ですが、全夫婦の甘々な裏のお話が読みたいです！skabさんもabさんがデレデレのを読みたいです。お忙しいと思いますがよろしくお願いします！ (2020年5月12日 0時) (レス) id: 32a5b29b24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - ぴこさん» コメントありがとうございます！本当ですね、ご指摘ありがとうございます。修正させていただきました！ (2020年5月12日 0時) (レス) id: 8b39fff6e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん
| 作成日時：2020年3月14日 22時
