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あの時、ガチャっと開かれた先には綺麗な青空が広がっていた。屋上でお昼なんて、青春アニメの醍醐味だよね！とかなんとかわけ分かんないこと言って尚も俺の腕を引っ張るから困った。
連れてかれた先にはいつも一緒にご飯を食べている、同級生の照と佐久間の同級生が3人既に座っていた。
ほんとはダメなんだけど、ふっかが生徒会長と知り合いで特別！って言われて最初は渋ったけど結局それ以来ずっとそこで食べてる。
小さい頃から真面目真面目と言われて、言われるがまま色んな役職を任されたりしてきた。だから、こんなことしたら優等生じゃなくなっちゃうのに。
でも、このメンバーで...何より佐久間と一緒に、バカやって笑ったりする時間が楽しくて、変わっていく自分も嫌じゃなかった。
「....」
授業中、窓から校庭を見て体育でサッカーをやってる佐久間を見つめていた。思いっきり足を振って空振りしてるとこを見たら、前までは笑いが堪えられなかったはずなのに今はそうならない。
少し前に自覚した恋心が気持ちを支配して、ぼーっと見つめることしかできなくなっていた。
俺に気付いて大きく手を振ってくる姿にも、調子が狂わされるばかりだ。
□
すっかり寒い季節になって、首にマフラーを巻いていると携帯が震えた。画面には佐久間からのLINEが届いていて、図書室でテスト勉強しよと誘われた。
今日はもう帰るつもりだったけど、少しでも一緒にいれるのが嬉しくて二つ返事でOKした。
「佐久間...、あ、」
図書室に向かう途中で先生に捕まって、雑用を押し付けられて遅くなってしまった。急いで向かうと、机に突っ伏して寝りこけるそいつ。
起こさないようにゆっくり椅子に座ってサラサラの髪に指を通す。少しだけ開いた口と、閉じられた目を縁取る長い睫毛。
全然起きない...と思いながら整った顔に触れた。
「......好きだなぁ、」
ポロッと口をついてその言葉が出て、慌てて手で覆った。誰かに聞かれてないか、小さく周りを見渡したけど、大丈夫そうだと安心した。
「......え」
「あ、阿部ちゃん...？」
驚いた顔で俺を見る佐久間に一瞬息が止まる。いつの間に...どうしよう、聞いてた...？思考がフリーズしそうな中で、一縷の望みにかけて聞いてないよね...？と問うと、気まずそうにごめん、聞いてたと返ってきた。
「...えと、わあっ！？阿部ちゃん泣かないで...！」
そう言われてもパニックな頭は制御できず、ボロボロと涙が溢れてくる。
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りあ - こんばんは!この作品大好きです!更新、待ってます! (2021年2月13日 22時) (
レス) id: 9c7cdecfa0 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう. - 主様のdtnb最高です！ (2020年12月18日 20時) (レス) id: 8f7d50177b (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - sallyさん» コメント、リクエストありがとうございます(^^)了解致しました。お受けさせていただきます！ (2020年5月13日 0時) (レス) id: 8b39fff6e9 (このIDを非表示/違反報告)
sally(プロフ) - はじめまして！素敵なお話をありがとうございます！楽しく読ませていただいてます！リクエスト何ですが、全夫婦の甘々な裏のお話が読みたいです！skabさんもabさんがデレデレのを読みたいです。お忙しいと思いますがよろしくお願いします！ (2020年5月12日 0時) (レス) id: 32a5b29b24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - ぴこさん» コメントありがとうございます！本当ですね、ご指摘ありがとうございます。修正させていただきました！ (2020年5月12日 0時) (レス) id: 8b39fff6e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん
| 作成日時：2020年3月14日 22時
