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昨日のことを思い出して、温度の上がった頬を隠す様に机に突っ伏した。
考えてもみなかった。涼太が俺のこと好きなんて。
......ずっと、俺の片思いだと思ってたから。
俺は確かに涼太のこと好きだったけど、正直どうにかなりたいとは思ってなかった。...いや、思ってなかったわけじゃないけど、諦めてたっていうほうが正しいか。
涼太は結構な頻度で色んな人から告白されてて、中には学年1と称される美女もいた。その子が振られたんだから、俺に可能性なんて無いって思ってた。
「はあっ、....なべっ！」
「うわ！？...なんだよ、またかよ....」
そんなことを考えていると、ふっかが猛ダッシュで教室に入ってきた。必死に息を整えながら身を隠すのを見て、こいつも大変だなぁと思った。
その後照に引きずられていく様子を見送りながら、今まで完全他人事だったけど俺も告られたんだった...と思い出した。
「翔太」
「...っっどぅわっ！？」
「ちょっと、危ないよ」
涼太にいきなり後ろから話しかけられて、椅子ごと倒れそうになったとこを支えられる。
「いっ、いきなり耳元で話すのやめろ！！」
「ごめん、その方がちょっとはドキドキしてくれるかなと思って」
「は！？」
「だって翔太、俺とのことちゃんと考えてくれるんでしょ」
そう言うと、クラスメイトからは見えない絶妙な位置で手を重ねてくる涼太。キュッと手を繋がれて、体温が上がっていくのが分かる。
考えるもなにも、俺はお前のこと好きなんだけど...。って昨日言えば良かったのに、何を思ったか俺の口は素直な気持ちを発さなかった。
何だよ考えるって。...まあ、ちょっと気持ちを整理する時間は必要だったかもしれないけど。
「あ、や...まあ、うん....」
「...ふふ。今日一緒に帰ろう」
それだけ言って、じゃあ俺日直だからと離れていった。
「え、それ言いに来ただけ...？」
「うん、翔太と少しでも話したかったから」
あ、そう....と言うと満足そうな顔をした涼太は颯爽と去っていった。
だめだ、あいつ完全に俺を落としにきてる...。そんなことしなくても、もう好きなのに。
椅子に背を預けて、天井を仰いだ。
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りあ - こんばんは!この作品大好きです!更新、待ってます! (2021年2月13日 22時) (
レス) id: 9c7cdecfa0 (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう. - 主様のdtnb最高です！ (2020年12月18日 20時) (レス) id: 8f7d50177b (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - sallyさん» コメント、リクエストありがとうございます(^^)了解致しました。お受けさせていただきます！ (2020年5月13日 0時) (レス) id: 8b39fff6e9 (このIDを非表示/違反報告)
sally(プロフ) - はじめまして！素敵なお話をありがとうございます！楽しく読ませていただいてます！リクエスト何ですが、全夫婦の甘々な裏のお話が読みたいです！skabさんもabさんがデレデレのを読みたいです。お忙しいと思いますがよろしくお願いします！ (2020年5月12日 0時) (レス) id: 32a5b29b24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - ぴこさん» コメントありがとうございます！本当ですね、ご指摘ありがとうございます。修正させていただきました！ (2020年5月12日 0時) (レス) id: 8b39fff6e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん
| 作成日時：2020年3月14日 22時
