家族という名の仲間のために 2

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大倉side

あいつらも帰ったことやし、大貴の様子見に行くとするか。



「ふぅー」



肩凝るわぁ。



それにしても賑やかな兄弟やったな。



ﾄﾝﾄﾝ ｶﾞﾁｬ



「大貴ー(小声)」



やっぱ寝てるんかなー。



「大貴、寝てるん」



布団が変に膨らんでる。



「まさか！！」



ﾊﾞｻｯ



「っ…いない」



そこに大貴の姿はなかった。



よく見ると荷物もなくなってるし、薬の空き箱が置いてある。



ああもう！！！
なんで考えなかったんや！
あんなこと言ったら、あいつのことやからおらんくなるに決まってるやん！



「俺のバカバカバカぁ！」



まだそんな時間経ってへん！探しに行こう！



ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ



「待ってろよー！！」



？「ふふっ思った通り。ごめんね、大倉くん」



…



「大貴ー！！くそっどこにもおらん！」



体力落ちてるから、そこまで行ってないと思ったのに！



そうや！



ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙﾙ



？『もしもし』



『もしもし涼介！』



涼介『どうしたんですか？』



『大貴がおらんくなってしもうた』



涼介『大貴が？！！！『今、大貴って言った？！』後で話すから！』



『悪い、大丈夫か？』



涼介『こっちの話なんで大丈夫です！それよりいなくなったって…』



『俺がお前らの見送りしてる間に出てったみたいやねん。見てへんかなって思って』



涼介『見てないです…俺も周辺探してみます！！『涼介っどこ行くんだ！』宏にいごめん！急いでるから！切りますね！』



ﾌﾞﾁｯﾌﾟｯｰﾌﾟｯｰ



あいつ勝手に切りおって！とりあえず探すか！



「大貴ー大貴ー！」



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涼介side

大貴がいなくなったってどういうこと？！



昨日、ぶっ倒れてたよね？



ほんとまったくどこまで迷惑かけたら気が済むんだよ！



ああイライラする！



もうとりあえず探そ！



俺は家を飛び出した。

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