家族という名の仲間のために 2

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大貴side

「ん…」



あれ、俺…そうだ、意識失ったのか。



「…いったぁ」



頭が割れるように痛い。



もう一回寝よう、そう思ったとき



ﾄﾝﾄﾝ



大倉「大貴、入っていいか？」



「ぃーよ」



ｶﾞﾁｬ



大倉「大丈夫か？」



「そんなふーにみえる？」



大倉「悪い悪い」



「なに？」



大倉「これ涼介から」




ピアス。
涼介に見つかっちゃったんだったね。
でも、これって…



大倉「ああ、それGPS取ってあるから大丈夫だってさ」



「ふーん、ありがと」



ｽﾞｷｽﾞｷ
あーもう誰かに思いっきり殴られてるみたい。



「用がないなら「大貴、侑李くんにあいつが…」えっ…」



一瞬、頭痛なんてわすれちゃった。



だって、あいつが俺の家族に…



「なんでそれを？」



大倉「侑李くんのご飯下げようと思って、部屋行ったとき、侑李くんは寝てもうててん。そんで、ふと侑李くんの方見たらポケットに紙が入ってんのが見えて、こっそり取って見たら、そこに書いてあった。」



家族守るために家出たのにこれじゃ意味ないじゃん。俺の能力については分かったし。



よし。



「みんなは帰ったの？」



大倉「もう帰るって行ってたよ」



「そっか。俺、寝るから」



大倉「これ置いとくから飲めよ」



「ありがとう。大倉くん」



この大貴の"ありがとう"には色々な意味が含まれていた＿＿。

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