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はぁ、と呆れたようにため息をつくと、鈴子が小さく微笑んだ。
鈴「つまり「智恵理さん一人の責任じゃない。皆で責任を背負って、皆で支えあって戦え」ということですね」
A「センターノヴァだからって責任を一人に追及するのは違うでしょ。
―――ですよね」
じっと、Aの視線がらぶたんに向かう。
するとらぶたんはバツの悪い顔をして、小さな声で「……ごめん。言い過ぎた」と言い、そっぽを向いた。
ツバサ、そしてAの話を聞いてらぶたんも少し落ち着きを取り戻してゆき、もう怒りをあらわにすることはしなかった。その姿を見た皆は安心する。
織「…うん。そうだよ。私達のこと頼って。皆で助け合うのが00だもん」
真「そうだよ。わたしじゃ頼りないかもしれないけど、でもっ!頑張ってもっと強くなって助けられるようになるから!」
こ「智恵理はちょ〜っと真面目すぎるんだよぉ。もっと肩の力抜こ?」
と「真面目なのがいいとこでもあるんだけどね。でももっと私達先輩を頼っていいんだからね」
彼「はい。先輩は後輩を助けるのが当然なんだから」
同期に続き、先輩メンバーが微笑みながら言われた智恵理は仲間の優しさを感じて嬉しそうにうっすら微笑む。
凪「…そうだよ。私達がいる。だから一人で悩まないで。背負いこまないで」
智「凪沙……ありがとう。
皆さん、ありがとうございます」
智恵理は微笑む凪沙に微笑み返すと、自分を微笑んで見つめてくるメンバーらに向かって頭を下げる。
暗く重かった空気が和らいでいくのを感じた彼方はほっとしつつ、怪我を直しに行こう、と声をかける。皆はようやくぞろぞろと目的地に向かって歩き出したのだった。
凪(センターノヴァになりたい。智恵理の苦しみを全部理解できるようになる為にも…)
智(センターノヴァは誰よりも輝いて皆を守る。歴代の先輩達もそうだった。その考えは変わらない。
でも皆に頼っちゃいけないわけじゃない。
わかってたようで忘れてたかもしれない…助け合うのが00だってこと。こんな当たり前の大切なことを忘れて傲慢なこと考えて…後輩に教えられるなんてね…
Aはほんとにすごい。でも多分、あんなに実力があってもワルキューレの時にも皆と助け合ってたんだろうな。記憶はなくても助け合う大切さは忘れてないんだ…)
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作者名:空 | 作者ホームページ:http://id38.fm-p.jp/213/7772010/
作成日時:2023年8月10日 19時