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自分の至らなさが情けなくて爪が食い込むほど拳を握り締める。

A「自分がちゃんとしてたらこうならなかったとか思ってる?」

Aに聞かれ、智恵理は顔を上げ視線を向けた。

A「まぁ、確かに今回の智恵理は足引っ張ったみたいだけど。ただでさえ危ないライブなのに皆を心配させて。らぶたんさんが怒る気持ちもわかるよ」

凪「A。言いたいことはわかるけど今はそっとしてあげて…」

智「いいの。センターノヴァなのに、皆の前に立って守るべきなのに…逆に守られた。私が守らなきゃいけないのに。動揺なんてしたから……
13代目あっちゃんさんみたいに、優子さんみたいに、皆を守るのがセンターノヴァなのに…」

苦しそうに、絞り出すように語る智恵理はひどく痛々しかった。凪沙やメンバーらは慰めたいが、下手な慰めは今の智恵理に無意味。かえって申し訳ないと増々罪悪感を感じさせてしまいそうで何も言えないでいる。

しかし。


A「…なんで智恵理一人で守らなきゃいけないの?」

重苦しい空気の中、Aは首を傾げ、きょとんとして聞いた。
え。と、智恵理も皆もぽかんとする。

A「今の話を聞くと、自分一人で全部守らなきゃいけないって強く思ってるみたいだけど、なんで?」

智「…なんでって………それがセンターノヴァだから。誰よりもキララを輝かせて、メンバーはもちろん銀河の人達も、すべてを守るのがセンターノヴァだから。私はそうならなきゃいけないの」

A「だからなんで一人でなの?00はグループで、皆で助け合うものでしょ?センターノヴァだから一人で全部守れるとか本気で思ってる?ずいぶん傲慢だね」


”傲慢”


さらりと言われた予想外の言葉に智恵理は思考が石化する。
モニターに映るツバサも目を見開いていた。

A「私達は頼りにならないから自分一人でなんとかしなきゃいけないって聞こえるよ。そういう無自覚の傲慢さを感じてらぶたんさんは自分が見下されてると思ってるんじゃない?

センターノヴァがすごいのはわかるけど、どれだけ力を持ってても一人で全部守れるわけないよ。13代目あっちゃんや優子さんだって一人だけの力で皆を守ってたわけじゃないでしょ?メンバーやスタッフさんの助けとか、ファンの人達に支えられて頑張ってこれたんでしょ」

智恵理の目がはっとしたように見開く。

A「勝手に一人で背負ってかっこつけるのやめてよね」

〃→←〃



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設定タグ:マクロスΔ , AKB0048 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: | 作者ホームページ:http://id38.fm-p.jp/213/7772010/  
作成日時:2023年8月10日 19時

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