【00×マクロスΔ】虹色の歌姫・８ (ページ3)

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ら「なんなの！？今回のライブは！それでもセンターノヴァなの！？」

み(みゃお)「らぶたん！やめなよ」

すぐにみゃおが止めに入り、普段マイペースなあきちゃも厳しい顔つきで「やめて」と言い、ツバサも「やめなさい」と止めようとするが、らぶたんの怒りは収まらない。
楚方は00加入前から推しメンで、将来襲名したいメンバーにあげるほど大好きならぶたんの怖い姿に怯えて鈴子の背に隠れる。

楚「らぶたんどうしちゃったの…？なんで怒ってるの？」

鈴「何かあったみたいですね…。友歌さん達もいませんし。怪我をしたみたいですね…」

らぶたんが激怒するなど滅多になく、数年の付き合いの75～77期生も見たことがなかったので驚いていた。Aもツンデレのらぶたんが可愛らしくツンツン怒る姿は見たことがあっても、あんな風に相手を鋭く睨みつけ怒りをぶつけるのは見たことがなかった。
凪沙もらぶたんの怒りっぷりに動揺していて、智恵理は増々苦しそうな、辛そうな表情をする。

彼方が駆け足でらぶたんに近づき、先輩であろうと毅然とした態度で話しかけた。

彼「どうしたんですか？いきなり怒鳴って。後輩の前でやめてください。落ち着いて事情を説明してください」

ら「たかみなは知らないから落ち着いていられるのよ！きたりえが大怪我したんだよ！智恵理を庇って！」

彼「きたりえさんが怪我をしたのはもちろん心配ですし相手に対して怒りがあります。でも仲間を守るのは当然じゃないですか！庇われた相手を責めるのは違います」

ら「私だって普段だったら責めたりしない。でもね、今回は話が違うの！だって智恵理、マフィアなんかの言葉に動揺して歌うのやめた隙を狙われてきたりえに庇われたんだよ！！そのせいであんな大怪我したんだから！！」

智「すみませんでした…！」

ら「謝ってすむ話じゃない！！」

智恵理は涙が出そうになるのを唇を嚙んで耐え、頭を下げる。それでもらぶたんは怒りの形相で智恵理を睨むだけ。

凪(歌えなくなった？智恵理が？)

A(どういうこと？あのクールで負けず嫌いな智恵理が。よっぽど動揺すること言われたの？)

Aや凪沙、他の冷静なメンバーらは智恵理が歌えなくなったほど動揺したという話に内心驚く。
だが、凪沙は智恵理の涙の気配を察して、考えるのを止め智恵理の前に出て庇う。

凪「センターノヴァだからって智恵理を責めるのはおかしいと思います！」