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翌日。劇場のステージに集合したメンバーは、ツバサに連れられてきた晶と久しぶりに顔を合わせた。
晶「お久しぶりです!ツバサさんに聞きました、鎮圧ライブのこと…。襲名できたのは嬉しいですけど、寝込んでる間私は何もできなくて悔しかったです……
でももう元気なので、これからバリバリ歌って踊ります。襲名してもっとキララを輝かせて皆を助けてみせます!」
晶は笑顔で挨拶すると元気よくこぶしを握り締めながら語った。その様子を見たA達メンバーは笑顔で安堵していると、
楚「晶ー!久しぶり〜!」
後ろから楚方がダッシュで駆け寄り晶にタックルするように抱き着く。晶は苦しそうな声を上げながらなんとか足を踏ん張って倒れるのを防いだ。
晶「セーフ…」
彼「こらっ!楚方!晶はまだ熱下がったばっかなんだよ!倒れたらどうすんの!」
宇「なにやってるの!」
楚「ぅ…。ごめんなさいぃ…晶ごめんね…」
00のキャプテンと研究生のキャプテン二人に怒られ、楚方は途端にしゅんとして晶から離れる。
晶「激しい出迎えありがとね…。次からは優し目に来て」
瑞「もう!ここは私達同期が先に抱き着くとこでしょ」
李「先にやられちゃったね」
瑞穂は文句を言い、李英はクスクス笑いながら。76期生と佐江が晶に歩み寄った。そして「襲名おめでとう」と伝えると、晶は少し涙を滲ませながら礼を言う。
佐「熱辛かったでしょ。ほんとに襲名おめでとう…!」
姫「私もいつか絶対みおりん襲名」
恵「僕達もいつかそっちに行くから佐江と待っててね」
晶「うん。待ってるね…!」
76期生が涙を浮かべ、話す様子をメンバーはしばし微笑ましく見つめていたが、ツバサにそろそろ練習を始めましょう。という呼び掛けに皆は振り向き、はい、と返事をする。
最初は襲名メンバーとの練習だ。晶の望みで研究生ともステージで歌うことになっているので、次に研究生との練習になっている。Aは晶の元気な姿を見て安心しながら研究生とステージ前に移動しようとしていると、晶が近づいてきた。
晶「収録の時はありがと。ほんとーに力づくにでも立たせてくれたおかげで最後までできたよ」
A「先輩の役に立ててよかったです。先輩のライブ、楽しみにしてます。もちろん私もライブがもっと盛り上がるように頑張りますね」
悪戯っぽく笑う晶にAもふっと笑った。
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作者名:空 | 作者ホームページ:http://id38.fm-p.jp/213/7772010/
作成日時:2023年8月10日 19時