【00×マクロスΔ】虹色の歌姫・８ (ページ1)

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15話　　続き　修正ページ1

すると鞭がキララに戻り、頭上で激しく輝く。
Aも隣に移動して共に歌った。二人のキララの大きな輝きがDES機に降り注ぎ、発症者達は目を奪われたように動きを止めて見つめている。

オペ「8代目マリコとあだ名Aのキララウェーブ波が共に上昇！数値がセイレーン症候群鎮圧レベルを突破しました！」

ツ「また共鳴している…！」

凪沙を始め、今までメンバーと共鳴しキララの輝きを増大してきたA。今回はマリコとの共鳴でキララを輝かせたことで、発症者達は自我を取り戻したのだった。

楚「やったぁ！二人ともすごい！」

　無事鎮圧ライブを終え、二人の輝きを見た楚方ははしゃぎ、鈴子とハイタッチする。
姫子は無事にライブができたとほっと安堵の息をついている。

こ「マリコの生誕祭はできなくて残念だけど、ここでさいっこうの歌を届けられたねぇ」

凪「はい。マリコさんすごくかっこよくて素敵でした。Aも……」

にんまりと笑うこじはるの横で凪沙もほっと笑みを浮かべるが、その笑みが固まった。
はっとしたような顔をして、右手を耳に当てる。
凪沙のキララが主人の周りを飛んで回り、落ち着かない様子だ。

凪(智恵理……？)

凪沙は耳……というより頭に直接、智恵理の歌声が聞こえた気がした。
苦しみと、悲しみ、焦り、怒り。負の感情が混ざった歌声が。

―――――

　Aがいるたかみなチームは作戦成功後、すぐさま今回協力してくれた会社の貨物船に乗り込みサペスターを脱出した。
00を捕獲する為にDES軍が出航する宇宙船を調べるだろう。それから逃れるためだ。

戦艦カチューシャと合流して、安全な場所に帰ってきたメンバーは安堵の息をついたり、ほっとした笑みを浮かべる。
普段ミーティングやダンスの練習に使う広いスペースに皆が集まると、巨大モニターにツバサが映った。

ツ『無事に帰ってきたわね。みんなご苦労さま』

皆はお疲れ様です、と返答する。

ツ『ゆいはん達はこれから帰って来るからあなた達は先にゆっくり休んで。食事もスタッフが用意しているわ』

彼「わかりました。それでゆいはんさんチームの方はどうなったんですか？みんな無事なんですか？」

ゆいはんチームメンバーがおらず、怪我をしていないかと皆が心配していて、彼方が代表して聞いた。するといつもの冷静な態度だったツバサの眉間に少し皺が寄る。

ツ『なんとか鎮圧できたわ。もう少しで帰って……』