【00×マクロスΔ】虹色の歌姫・６ (ページ9)

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　00は芸能禁止の沙原星に突入する為にある作戦が実行された。集結していたWOTAの増援部隊が陽動作戦として宇宙抗エリアで芸能完全開放運動のデモを行い、セイレーン症候群発生を知らされ現場に向かうDES軍を引き留める。

オペ「陽動作戦用デコイ、大気圏突入！敵、対空ミサイル接近。接触します！」

オペ「ノイズを確認しました」

ツ「総員突入開始！」

ツバサの合図で敵のレーダーサイトが撹乱されているうちに、全員がLASで大気圏に猛スピードで突入した。

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　田舎町が戦場へと変わり、ライフルの発砲音と逃げ惑う人々の悲鳴が響いている。暴徒化した人間を初めて目の当たりにした宇美は動揺していて恐怖を感じているとインカムにツバサが通信してきた。

ツ『皆、聞こえる？』

宇「ツバサさん、セイレーン症候群が…！」

ツ『えぇ。町の北東の宇美達がいるエリアと二つのエリアでセイレーンが発生したわ。メンバー全員沙原星に突入して現場に最高速度で向かってる。到着するまで潜入メンバーの研究生はそれまで住民の避難誘導をすること！』

潜入メンバー「了解！」

ツ『Aは歌でできる限りセイレーン化した人達を正気に戻して！』

A「はい」

宇美はすぐに唇を噛み締め懐からマイクを取り出しインカムを付け、カツラと上着を脱いで地毛と突撃服姿を露わにした。Aもそれに続く。

宇「A、やるよ！」

A「はい」

キララを持っていない、輝けない宇美は無力な自分が悔しくなるが今は悔しがっている場合ではない。自分にできることをせねば、と気を引き締め、ビームサーベルを出して暴徒化した人へと突撃する。

宇「はっ！」

銃弾が少女に当たりそうになるが宇美が間一髪で防いだ。少女は茫然と宇美を見つめる。宇美の顔や服装に見覚えがあったからだ。

少女「もしかして…」

A「希望について―――」

Aはアカペラで『希望について』を歌いだした。すでにキララが輝きだしており、次々と人々が歌と輝きに気づいてゆく。

宇美は銃弾をサーベルで弾き人々を守りながら歌に参加する。輝けなくても自分も歌を届ける00メンバーなのだ。歌いたい思いを止められなかった。
Aのキララの虹色の光が人々を照らす。するとセイレーン化した青年達の動きを止め、目に光が戻り、がくりと膝をつくのだった。