【00×マクロスΔ】虹色の歌姫・６ (ページ49)

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D.G.T.O.(以下、政府)『―――現在、人々が突然暴徒化する奇病で銀河中の人々が恐怖の日々を過ごしています。我々は発症者や様々な情報網からこの奇病に関する情報を集め、研究者の方々と協力して奇病の原因を探っていました。情報を精査するまで会見を行うべきではないという考えで今まで会見を行いませんでした。
それでは研究者チームリーダーより奇病について説明させていただきます』

始めに政府高官が発言すると、次に研究者から詳しい説明が始まる。

研究者「まずこの病を説明します。政府の転覆を狙い猥雑な歌で人々を惑わし操る、”アイドルグループ”を自称するテロ組織”AKB0048”の歌が直接人間の脳内に聞こえ、自我が奪われ暴徒化します」

瑞「自称って！」

自称とは主に犯罪者に使われる。政府にテロリストとして認定されているのはわかっているが、犯罪者扱いされればやはり不愉快で瑞穂が怒りの声を上げた。A達もむっとしている。Aは特に歌を猥雑、下品と言われたことに怒りを感じていた。

楚「00はほんとのアイドルだもん！」

楚方が映像の研究者を睨みながら反論する。

研究者『自我を奪う。つまり洗脳です。洗脳された者は暴れて誰彼構わず殴る蹴る等の暴力行為、武器や兵器を使い街を破壊する行為等を行います。その間のことは記憶にある者もいれば一切ない者もいて個人差があります。現在男性のみがこの奇病にかかっています』

政府『皆様ご存じの通り芸能活動は”人心を惑わすもの”であり、我々は人々を守る為に”芸能禁止法”を施行し芸能弾圧特殊部隊”DES軍”を立ち上げました。これまで平和を脅かす芸能活動を行う者達を処罰してきましたが、AKB0048は平和を脅かす行為を続けています。
厳しく取り締まることでゲリラライブを行う回数が減り、AKB0048の完全支配下にある秋葉星を解放しましたが残念ながら奪還されてしまいました。
奪還したとはいえ彼女達は政府への恐れと逆恨みから、今だその生態を解明できない不思議生命体キララの不可思議な力によって人間を操るという恐ろしい手段を取り出したのです。

自ら歌で洗脳しそれを奇病ということにして、政府が自分達を壊滅する為に行っているかのような発言をして政府への反発力を高めます。
そして自分達は奇病から人々を救えるのだと言い、奇病に怯える人々に嘘の希望を与えて益々求心力を高めて崇拝させる。そうして崇拝者を増やしいずれ政府転覆し銀河を支配しようとしているのです』