【00×マクロスΔ】虹色の歌姫・６ (ページ48)

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有「うん。総支配人と話し合って故郷に帰ってゆっくりしてから就職することにしたんだ。これからよろしくね」

皆「はい！」

メンバーは元キャプテンが講師として00に関わる喜びで笑みを浮かべ、元気よく返事をするのだった。

―――
　昼食を終えた後、メンバーは午後の仕事かレッスンが始まる前までリビングでお茶を飲みながらゆっくりと休憩するのだが、この日は楚方が栞を誘い共にティータイムを楽しんでいた。栞から故郷での休暇中の話を聞いていると、楚方が元気よく声をかける。

楚「ねぇ、たかみな！
…じゃなくて。えと、先生。楚方あだ名考えたんだ」

有「え。どんなの？」

楚「名前が栞だから”しおりん”ってどうかな」

有「……うーん、可愛すぎない？私もうアイドルじゃないし20代女子につけるあだ名にしたら可愛すぎだよ」

楚「いや？じゃあ”アリー”はどう？」

有「アリー？」

楚「苗字の有沢から取ってアリーだよ。アリー先生って呼んじゃダメ？」

彼「こら楚方。たか……有沢先生に失礼だよ」

有「あはは、いいよいいよ。その方が親しみあるじゃん」

A「じゃあこれからはアリー先生って呼びますね」

Aはジュースを一口飲んで言うと栞は笑って「うん。そうして」と頷き、皆にもよかったらあだ名で呼んでねと言う。

すると、ここで、鈴子のポケットから電子音が響いた。彼女は携帯電話を取り出してモニターを確認すると、はっとした顔をし息を飲む。

A「どうしたの？」

鈴「…これを見て下さい。皆さんも見て下さい」

鈴子が画面に触れると立体映像が再生され、全員が「何？」「どうしたの？」とざわめきながら視線を向ける。映像の隅に”政府による緊急記者会見！同時生配信”とテロップがあり、大勢の記者が勢ぞろいしていて前方のテーブルにスーツ姿の男性数人が着席する。

司会『―――皆様、これよりD.G.T.O.による緊急記者会見を始めます』

司会を務める男性がそう告げた。リビングから先程までの明るく華やかな雰囲気が消え緊張感が漂う。

凪「政府の会見…」

と「やっとやるのね」

友「話すのは当然セイレーン症候群のことですよね。どうせ犯人は00だって言うんだろうな」

楚「むかつく！」

彼「落ち着いて。とにかく会見を見よう」

A(00をテロリスト扱いする政府…。何を言うんだろう)

Aは興味深くD.G.T.O.の人間達が話すのを見つめた。