【00×マクロスΔ】虹色の歌姫・６ (ページ39)

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―――その後も番組は順調に続き、

ナレーター「問題です。50音の“ぬ”の5つ後は？」

晶「す！」

晶は熱があると悟られないように元気よく振舞いながら答えた。不正解だが。

芸人1「なんで“ぬ”の5つ後が“す”！？」

晶「え？“なにぬねの”の次は“さしすせそ”ですよね？スタッフさんミスってますよ」

芸人2「ミスじゃないから！不正解だから！」

晶が屈託のない笑顔で答えると芸人は鋭く突っ込みを入れる。他のメンバーはぽかんとしていたり、大笑いしたりと反応は様々だった。Aは顔に手を当ててこっそり笑っている。

ナレーター「次の問題です。ハンバーグの上に目玉焼きをのせたハワイスター名物のこの料理は何でしょう？」

楚「ハンバーグエッグ！」
芸人1「そのまま！」

A「目玉焼きハンバーグ？」
芸人2「だからそのまま！」

晶「メキシカンハンバーグ！」
芸人1「なんでハワイスターなのにメキシカン！？」
宇「ハワイアンハンバーグ！」
芸人2「違います！」

智「ロコモコです」

ナレーター「正解！」

芸人1「さすが智恵理ちゃん！」

　クイズを間違えては爆笑を取る晶が唯一正解したのは、バラバラになった文字のパーツを組み合わせ何の漢字か答えるという「漢字バラバラクイズ」であった。襲名チームの点数に負けていた研究生チームだったが、晶が連続正解して点を稼いだおかげで逆転優勝できた。

芸人1「晶ちゃん漢字バラバラ問題だけ強かったなぁ」

晶「だけってなんですか！失礼な」

芸人2「芸人顔負けの面白さだったわ」

恵「勉強苦手なのは聞いてたけど、こんなおバカだとは思わなかった…」

恵が苦笑しながら言うと晶が勢いよく振り向く。

晶「バカは認めるけどおバカじゃない！」

芸人1「え？バカとおバカって違うの？」

晶「学力がないのがバカで、天然なのがおバカだと思うんです。私は勉強ができないだけなんです」

と、きっぱりと答えると、「勉強できないなんて胸張って言うことじゃないから」と芸人がツッコみを入れる間にエンディングに入り、皆はカメラに向かって笑顔で手を振る。

スタッフ「―――カット！」

スタッフ「終了です！お疲れ様でした！この後、研究生は休憩後にEDで流す曲を収録します！」

休息時間に入ると晶が机に突っ伏す。息は荒く、汗もかいている。収録中何度も目まいを感じていたが気力で元気よく振舞っていたのだ。