【00×マクロスΔ】虹色の歌姫・６ (ページ33)

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女子アナ「―――緊急速報です。本日夕方、砂漠の星・沙原星で歌で人々の心を洗脳し暴徒化させる奇病”セイレーン症候群”が発症しました」

　沙原星でのセイレーン症候群鎮圧後、ツバサはすぐに沙原星で起きた暴徒化事件を銀河中の人々に知ってもらう為に素早く情報を伝達。そして全銀河同時生配信で緊急速報ニュースを放送した。

女子アナ「発症したのは沙原星支部のWOTA、そしてDES軍沙原星支部の軍人です。今回も全員が男性でした。DES軍有人機部隊もセイレーン化し街を襲いますが、AKB0048が現れ鎮圧ライブを行い見事症状を鎮圧しました」

ここで沙原星での鎮圧ライブの映像が流れる。00メンバーが避難中の住民を守りながら、歌でキララを輝かせていた。Aと歌う彼方がアップで映り、次に正気に戻り大人しくなったDES軍が映る。

女子アナ「最近襲名したばかりの東雲彼方さんこと6代目高橋みなみさんはキャプテンとして初めての大きな仕事でしたが、見事メンバーを纏め上げ、キララを輝かせてライブを成功させました。住民は0048に感謝し救いの女神と称えています…―――」

そして、セイレーン化し正気に戻ったDES軍は再発の可能性があるので念のために隔離している、と沙原星のDES軍上層部から発表があったこと。
1時間後ツクバ財団の会見があることを女子アナは情報を付け足したのだった。

牛「…これでDES軍もセイレーン化した軍人達を処分しないかしら」

　ツバサ、牛山、南野の3人が自販機で購入したコーヒーを啜りながら沙原星セイレーン化事件のネットニュースを眺めていた。牛山の言う”処分しない”とは、もちろん”殺さない”という意味である。

ツ「そのはずよ。その為に沙原星を脱出した後すぐに情報や鎮圧ライブ映像のデータを送って同時生配信で銀河中に知らせるよう事前準備しておいたから。これで内密にセイレーン化した兵達を処分することはできないはずよ。処刑すれば銀河中から非難されるのは間違いないわ。政府は自分達の好感度やイメージを悪化させない為に「再発の可能性がある」という名目でひとまず閉じ込めてるんでしょうね」

南「正気に戻った人を殺しちゃったら「やりすぎだ」って芸能反対派の人達にも非難されちゃうもんね。内密に殺しちゃっても、その兵士達が沙原星に巡回にこなくなったらいつか住民が気付く」

ツ「それにツクバ財団のスパイが探ってるから隠すことはできないわ」