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 いつの間にか夕日が地平線の彼方に消え、沙原星名物の星空が現れる。宇宙でも名の知れた美しい星空として有名なのだが、今は楽しんでいる時ではなかった。彼方と楚方の故郷である町がセイレーン化したDES軍有人機部隊のミサイル攻撃によってどんどん破壊されてゆく。
人々は怯えながら逃げる。破壊された建物の瓦礫で転倒する子供がいる。
WOTAが何とかジェル弾でDES機の動きを封じようとするが、ミサイルを何発もうち滅茶苦茶に暴れまわって破壊行動をするので苦労していた。
住民を守るのが最優先なので、攻撃に集中してばかりでは被害が出てしまう。

彼「ひどい…!あいつら!」

智「すぐ止めないと!」

智恵理はフライングゲットで練習したセットリストの曲『希望について』を歌いだす。すぐにキララの輝きが増していった。近くを飛ぶ3人のLASの外部スピーカーから演奏が響く。彼方も智恵理の後に続いた。ともちんはジェル弾に包まれ地上に落ちただろうDES機に近づき歌う。
ともちんのキララも輝きセイレーン鎮圧レベルを超え、二人のDES機パイロットの正気に戻った。

彼方も歌うもののキララの輝きが先ほどより弱い。

彼(父さんの次は母さん。今度は町を私から奪う気なのか!)

セイレーン化したせいだとわかっていても、父を殺し、芸能賛成派の住民を大人しくさせようと母を連れ去ろうとしたDES軍への憎しみは消えない。


―――智『今は通じないかもしれない。けど、いつかは通じるかもしれない!』―――


かつて秋葉星奪還作戦でライブ前に円陣を組んだ時に智恵理がそう言った。
長い間戦ってきた敵であるDES軍にも、いつか芸能は素晴らしいものだということが、00は大好きな歌を届けることで愛や希望や夢を多くの人々に届けたいから活動しているという思いが通じるかもしれない。いつかわかってもらえて和解できるかもしれない。そんな思いがこもっているのだ。

彼方も智恵理の意見に賛同した。だが、だからといって故郷から芸能を愛する自由を奪い、大好きな父を殺した奴らへの怒りや憎しみは消せない。母も楚方も父を失い泣いて悲しんだ。自分も泣いて、DESへの憎しみを増々強くし00に加入し襲名して復讐してやるのだ。と決意して00や歌を愛する心を押し殺して00に加入した。純粋に襲名を目指すのは父への裏切りだと思っていた。
だが仲間と過ごして、77期生が加入してから”襲名したい”と自分の想いを素直に認め、自分の夢を叶えようと努力してやっと襲名できた。

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設定タグ:マクロスΔ , AKB0048 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: | 作者ホームページ:http://id38.fm-p.jp/213/7772010/  
作成日時:2020年4月9日 7時

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