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皆は目を見開いて彼方を見つめる。
彼「すいません…」
皆の表情を見た彼方ははっとした表情をして、先輩もいるのに強く言い過ぎたと謝罪を述べる。
と「謝る必要ないよ。そうやって私達にだめなとこあったらビシバシ言って」
智「そうです。たかみなさんの言う通りですから」
こ「うんうん。遠慮しちゃだめだよぉ」
彼「は…はい!」
凪「すいませんでした。気を付けます!」
真「もっと集中して気合入れます!」
叱られても凪沙も真琴もへこたれず気合を入れる。
すぐにリハーサルを再開すると、メンバーはライブ本番と同じ気合で踊った。もしもセイレーン症候群が発生しても必ず鎮圧してみせる、という強い思いで一丸となっている。特に彼方は故郷を守りたいという思いが強く、研究生のことが心配だが踊りに集中する。
そして、潜入メンバー以外の研究生も仲間の心配をしながらも、LASの自主練習をして万が一の事態に備えていたのだった。
―――
一方、A達が乗った輸送船は宇宙ステーションに無事到着。迎えに来た地元WOTAが用意した車に乗り町に移動した。そして宇美、Aのユニット。晶、友歌、織音のユニット。南野、鈴子、楚方のユニットに別れ、町の様子を調査。そしてできれば歌姫を発見、捕獲する為にそれぞれ行動開始する。
宇「―――こちら宇美です。異常ありません」
宇美は通信機でフライングゲットに通信を繋げ、ツバサに報告する。Aは露店で購入したジュースを飲みながら周囲を見ると、2人のDES軍の兵が歩いているのが見えた。住民は恐々とした様子で見つつ彼らを避ける。
A(パトロールかな。皆ちょっと怖がってるけどちゃんと生活はできてるみたい)
すぐそばの市場は買い物に来た住民でそれなりに賑わっている。実質DES軍に支配されている芸能完全禁止の惑星の中には貧困に喘ぎ配給で生活しているところがあるが、ここはそれはないようだ。
宇「A、報告終わったから行くよ」
A「はい」
―――
男「そう。君ら出稼ぎに来たんだ」
女「二人は子供なのに偉いねぇ」
町の大きな食堂で南野、鈴子、楚方は住民の中年の夫婦と同じ席で食事をしていた。
鈴「僕らの町は貧しくて、働ける所があまりないからここに来たんです。内乱が続いてて危険だけど働かないと生きていけないので」
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作者名:空 | 作者ホームページ:http://id38.fm-p.jp/213/7772010/
作成日時:2020年4月9日 7時