【00×マクロスΔ】虹色の歌姫・６ (ページ20)

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―――
と「DESの機体！？」

智「皆が！」

　大爆発や建物が崩れる音が聞こえてきた彼方、智恵理、ともちんは複数の遠く離れた所で機体が地上に向かってミサイルを発射しているのを見た。

ツ『DESの有人機部隊がセイレーン化したわ！二つに分かれて破壊行動を始めている。たかみなのユニットは南のポイントに向かって！あっちゃんのユニットはそこから東に！今は地元WOTAの有人機部隊が相手をしているわ。
南のポイントには避難している住民が多くいるの。近くにシェルターがあるのよ！』

彼「(シェルターって…まさか母さんもそこ行ったんじゃ！)わかりました！皆、行くよ！」

襲メン「了解！」

―――
　セイレーン化したDES兵2人組がAと宇美にレーザー光線を撃ってくるが、宇美は間一髪で避け、Aは衣装で防いだ。DES軍は00を生きた状態で捕獲する為に威力が低いレーザーライフルを使用しているので、防弾機能が備わっている衣装で防ぐことができるのである。

A「希望について―――」

Aはまた『希望について』をアカペラで歌うとキララが輝き、虹色の光を浴びたDES兵2人はしだいに目に光を取り戻し気絶する。Aを二人が気絶しているのを確認すると、大爆発やミサイルを発射する音が聞こえる南の方向に視線を向ける。DESの機体が飛んでいるのが見えた。
するとDES兵に没収されていたインカムから通信音が響き、宇美は兵のポケットから取り戻す。

ツ『A！宇美！無事ね！？今、Aのキララウェーブがセイレーン化を鎮圧できるとされる数値を超えたのを確認したわ』

宇「はい。DES軍の兵士2人に捕まって本部に連れていかれるところだったんですけど、セイレーン化したのでAが歌って正気に戻しました。気絶してます」

ツ『わかったわ。二人ともそこからDES軍の飛行部隊が見えるわね？すぐに向かって。パイロット全員セイレーン化しているの！たかみなのユニットも向かってるわ』

宇「DESが！？やばいですね。すぐ行きます！
A行くよ……って！ちょっと待って！一人で行動しちゃダメ！」

Aはすでに南に走りだしていてだいぶ距離が離れている。宇美は慌てて叫びながら後を追いかけた。

A(歌わなきゃ…)

―――出動よ、！―――

頭に凛々しい声で指示する女性の声が響く。
姿がぼんやりと思い浮かぶ。赤色のボブヘアの女性の背だ。

A「今行くよ。
―――カナメ」

Aは無意識に口にしながら走った。