【00×マクロスΔ】虹色の歌姫 (ページ25)

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医師「いつ記憶が戻るかわかりませんが、ただ日常生活をするのは問題ありません」

ツ「ライブで見たあの子のライブパフォーマンス力と戦闘能力のレベルの高さはプロのレッスンを受けてるのは間違いないわ。でも自分がアイドルだったかどうかも覚えてないのよね」

医師「やはりアイドルかもしくは歌手…。歌を歌うのを生業としているのでしょうか」

ツ「その可能性が高いわ。それもただのアイドルじゃないはず。そうじゃなきゃキララをあんなに輝かせられるわけがない……
引き続きツクバ財団に協力して頂いて調査を続けるわ」

ツバサは目を伏せ、看護師からAが目覚めたと報告を受ける前の出来事を思い浮かべた。

―――
ツ『身元がわからない…？』

男『はい。調べても藍花星や他の惑星にもあの女の子のパーソナルデータが見つからないのです。銀河中のアイドルグループからソロアイドル等あらゆる歌手も調べてますが現在あの子と思われる子は見つかってません。女の子が歌っていた曲も、携帯電話に入っていた曲もすべて調べましたが見つかりません。引き続き調べていきます』

ツ『そうですか…。こちらもWOTA藍花星支部に調べてもらいましたが家族や親戚、友人等も見つかっていません。彼女を知る者はいませんでした。藍花星でのライブには一人でいたようなんです』

　Aが目覚める前までツバサは巨大モニターに映る通信相手の白衣を着た男性からAについて調査報告の結果を聞いていた。だが、それはAのどこの誰かわからないというものだったのである。

男『あの子の持ち物についてですが、どれもこの銀河に現在製造されていません。我が財団でも今の科学力では作り上げることが難しいほど高度な科学技術で作られています』

ツ『…！？最新鋭の科学技術を持つあなた方ツクバ財団を越える科学技術が存在しているというのですか？』

普段冷静なツバサは驚きを隠しきれず驚いた表情をする。

男『あの方は、当主はこう仰っていました……”時代を越えている”と』

ツ『時代を越えている…？』

男『…それからあの子が着ていた洋服やついていた成分を調べたところ、防弾機能や対光学兵器成分が含まれていました。00メンバーが使っているメイク用品やコーティングクリーム等と同等の効果があるものを使っているようです』