【00×マクロスΔ】虹色の歌姫 (ページ11)

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一方、00メンバーは今だ動揺し大騒ぎとなっていた。

楚「何でWOTAさん達が楚方達を襲うの！？」

織「まさか私達を裏切ったとか…？」

彼「きっと何かあったんだよ！WOTAさんがあんな事するわけない！」

ツ『皆！あの二機はWOTAが押さえてくれるわ。研究生はファンを会場外に避難誘導！襲名メンバーは迎撃！』

全00メンバーのインカムにツバサからの通信が入った。

優「避難って、それじゃライブは！」

ツ『ライブどころではないとあなたもわかってるでしょう。これ以上ファンを危険な目にあわせない為に今すぐ避難させないと！』

た「―――了解！皆行くよ！優子、気持ちはわかるけどファンの身の安全が最優先だよ！」

優「わかってる！」

優子は悔し気に歯を食いしばり、00の必需品であるマイクサーベルを握る。これは普段はマイクとして使っているが、戦闘時にはボタンを押すとビームサーベルとして使うことができるのだ。使用者のオーラ(輝き)に感応してエネルギーフィールドを発生。電流を流し気絶させるショックモードから機体の腕を斬ることもできる切断モードまで使えるのである。

ツ「本当に一体何があったというの……まさかDES軍のスパイ？いえ、それならDESに攻撃しないはず。あの二機は誰かれ構わず攻撃して暴れてる。
…「正気じゃない」と言っていたけれど…どういう事…？」

DES「何だ！？どうなっている！？」

DES「仲間割れか！？」

00や市民を守るWOTAが00ファンを攻撃した。この予想外の事態にDES軍も驚きを露わにしていた。

DES「事情は知らぬが我々にも攻撃を開始した。奴らは政府にたてつく反逆者！ただちに捕獲。それが叶わぬ場合は抹殺せよ！！」

キララの光で輝くライブが、攻撃が交わされ、人々が傷つき、悲鳴が響く戦場へ変わった。

鈴「皆さん、落ち着いて避難して下さい！」

真「押さないでくださーい！」

楚「楚方達が守るから大丈夫だよ！」

　研究生が大声で呼びかけ、攻撃がこないか警戒しながら観客を出入口に誘導する。突然のWOTAの暴動に彼らも動揺し恐怖を感じていて、我先に逃げようとしたり、泣き叫んだりする人が大勢いた。

幼女「うわぁぁん！怖いよぉぉ！」

智「大丈夫」

母親にしがみ付いて泣き叫ぶ幼い少女に智恵理が駆け寄り、小さな頭を撫でながら柔らかく微笑みかけた。

智「襲名メンバーの皆さんが必ず皆を守ってくれる。だから大丈夫だよ」

幼女「ふぇ……智恵理ちゃん…？」